“D”端末が復活──春商戦向け新機種の動向は?携帯販売ランキング(1月22日〜1月28日)

» 2007年02月02日 18時19分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
順位NTTドコモau(KDDI)ソフトバンクモバイル
1(1)FOMAらくらくホンIII(F882iES)(1)W44K(1)911SH
2(2)SH903i(2)A1406PT(2)705SH
3(3)P902iS(4)W43H II(3)705P
4(5)SH902iS(6)W43SA(4)910SH
5(4)N903i(3)W43H(7)810SH
6(7)SO903i(5)W45T(5)811T
7(9)P903i(7)W43CA(11)811SH
8(6)N702iD(8)A5522SA(6)810T
9(56)D903i(9)W42S(8)705NK
10(8)F902iS(12)W44S(9)707SC

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の主要量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

“D”端末が復活。TOP10入り

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 1月第4週目のドコモ販売ランキングは、前回に続いて簡単ケータイ「FOMAらくらくホンIII」がトップを獲得した。

 2006年10月末から発売された冬商戦向けモデル「903i」シリーズの勢いが一段落し、2007年春商戦向けモデルが登場する間──いわゆる“新機種の狭間”の時期に、想定ターゲットの幅が広く、常にニーズも高いFOMAらくらくホンIII(2006年9月発売)の安定した人気が浮き出た状況と思われる。

 903iシリーズはシャープ製の「SH903i」が2位、NEC製の「N903i」が5位、ソニー・エリクソン・モバイル製の「SO903i」が6位、パナソニック モバイル製の「P903i」が7位に、三菱電機製の「D903i」が9位に入っている。その一方で、値下がりした旧モデル「902iS」シリーズの人気も高い。パナソニック モバイル製の「P902iS」が3位、シャープ製の「SH902iS」が4位、富士通製の「F902iS」が10位にランクインしている。

 今回のトピックは、“D”端末の復活だ。

 2006年12月、NTTドコモはバッテリーパックの不具合で三菱電機製の「D903i」(写真)「D902iS」および「D902i」の販売を一時停止していた(2006年12月の記事参照)が、年明けの1月27日、「交換するバッテリーパックの在庫が確保できた」(ドコモ)とし、販売が再開された。

 今回のランキングの集計期間は販売再開日の27日と28日、2日間のみのものだが、主力のD903iが復活第1週目から9位に滑り込んだのは、同機の復活を待ち望んでいたユーザーがかなり多かったことを物語る。旧モデルのD902iSとともに2006年の冬商戦のリベンジを今後果たしてくれることに期待したい。

 なお、復活した“D90x”端末のほか、「N703iD」(1月26日発売)、「D703i」「F703i」「P703i」(以上2月2日発売)など、ドコモの春モデルも続々登場する。人気機種「N702iD」のデザインを踏襲した後継機種となるN703iDは次回、どのような動きを見せるのだろうか。


2007年春モデルの発売ラッシュ、いよいよ開始

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 au端末は前回とほぼ変わらず、薄型の「W44K」(写真)、簡単・安価の「A1406PT」、ワンセグ端末「W43H II」の、昨今、携帯に望まれる機能・特徴を持つ端末が順当にランクインした。

 中でも京セラ製のW44Kの人気は依然高く、人気の傾向が頭ひとつ抜け出ているという印象だ。今回、連続首位記録を“9”に伸ばした。

 ドコモと同日に2007年の春モデルを発表したauも、2月1日から新機種を順次発売する。

 東芝製の1X端末「A5523T」が1月26日から、京セラ製の「W51K」とパナソニック モバイル製の「W51P」が2月1日から、カシオ計算機製の「W51CA」は2日に順次発売。KDDIによると、やや遅れるという「MEDIA SKIN」と「W51SH」(3月発売予定?)以外は2月中に発売する予定とのこと。2月のauは、端末登場ラッシュが続きそうだ。


全20色の“PANTONEケータイ”、それとも“全部入り”、それとも?

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 ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、1位から4位まで前回と同一、5位以下も順位が入れ替わった程度のやや穏やかなものとなった。

 首位は、ワンセグ搭載のアクオスケータイ 2nd modelこと「911SH」(写真)、2位にスリム&スクエアの「705SH」、3位にスリム&ワンプッシュの「705P」、4位に最強デジカメケータイ「910SH」が入った。前回、向け端末の“シャープ王国”の一角に食い込んだパナソニック モバイル製の705Pは、今回も3位に入っている。

 ソフトバンクモバイルの2007年春モデルも、14機種58色もの大量の端末が登場する。同社が2006年秋冬モデルに続いて“色数”もアピールするのは、1機種に全20色も、しかも限定ではない標準色として用意する、シャープ製のPANTONEケータイこと「812SH」があるからだ。

 最近の販売ランキングを眺めると、携帯ショップや量販店の携帯コーナーで見栄えのよい、スリム/スクエア/小型の端末が売れている。ジャーナリストの神尾寿氏がコラム『神尾寿の時事日想』で「ずらりと店頭に並んだ時のカラフル感、人目を惹く効果まで計算されている」と述べているように、買い物中にふと見かけた端末に一目惚れし、その場で購入・契約に至るシーンも多いだろうと思われる。

 一方のハイエンド端末は、東芝製の“全部入り”端末「911T」の前評判がITmedia読者の中ではだんとつだ。現在、ITmedia Mobileサイト・各ページの右列側にau/ドコモ/ソフトバンク/ウィルコム、各キャリア別(15分間隔で切り替え)の新端末投票コーナーを設けている。その“棒グラフ”の長さに驚かされる。

 ソフトバンクの新機種も2月から3月にかけて順次発売される予定。現在はまだ“シャープ王国”が強いが、東芝やサムスン電子、パナソニック モバイルなどを含めて、同一キャリア間におけるメーカー争いの勢力図がどう変わるか、今から非常に楽しみだ。


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