もうすぐ“夏モデル”──新モデルまで待つか、今安く買うか携帯販売ランキング(4月9日〜4月15日)

» 2007年04月20日 23時35分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
順位NTTドコモau(KDDI)ソフトバンクモバイル
1(1)SH903i(1)W51S(1)705SH
2(2)FOMAらくらくホンIII
(F882iES)
(2)W51CA(2)911SH
3(3)SH903iTV(3)W44K(3)911T
4(4)N903i(8)W51SH(4)812SH
5(6)N703iμ(4)A5523T(5)810SH
6(5)D903i(6)A1406PT(6)811SH
7(10)SO703i(5)W51T(7)910SH
8(7)SO903i(7)W51SA(9)コドモバイル
812T
9(9)SH703i(11)W44S(8)707SC
10(8)P903i(9)W52T(10)810T

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。今週のデータから今年度の新規データ集計パネル店舗データが反映されています。そのため前回の順位と相違が生じる品目が若干あります。

動きがほぼ止まったランキング──その中で順位を上げる端末も

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 今回のドコモ販売ランキングは、シャープ製の「SH903i」を筆頭に、富士通製の「FOMAらくらくホンIII」、ドコモ版のアクオスケータイ「SH903iTV」がランクイン。上位の順位は、前回とほとんど変わらない状況が続く。

 下位も、前回10位だったソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「SO703i」が7位に順位を上げた以外は、前回とほぼ同様の動きとなっている。SO703iは春商戦が終わった前回の集計から、ランク圏外、10位、7位とじわじわ順位を上げている。

 さて今週は、夏商戦向けモデル「904i」シリーズの発表日が判明した。同社は、4月23日に行う発表会の様子をインターネットおよびVライブで配信すると告知している。また、イタリア・ミラノで開催されるデザインイベント“ミラノサローネ”でNEC製「N904i」の端末イメージが先行公開された。

 昨年の夏商戦モデルは、5月30日に第1弾の「SH902iS」が登場。以降、6月中にそのほか多くの端末が一挙に登場した。6月後半から7月に支給される場合が多い夏ボーナス時期なども含めて、登場も昨年とほぼ同時期になると予想される。


現在の最新端末を安価に買うか、それとも新モデルまで待つか

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 auの販売ランキングも前回とほぼ同じ。登場する顔ぶれにほとんど変化は見られない。

 首位はソニー・エリクソン製の「W51S」。以下、カシオ計算機製の「W51CA」と京セラ製の「W44K」がランクイン。2007年2月末の登場以来高い人気を得るW51Sのほか、2006年11月発売のW44Kの人気もいまだ衰えない。

 au端末は“薄型”のラインアップで他キャリアの端末と比較すると、やや劣る。例えば家電量販店の携帯販売コーナーでは、他キャリアの薄型端末も見比べられる。販売員も“ではauはどうか”と問われると、まずは厚さ15.3ミリのスタンダードな折りたたみボディ。かつ登場後やや時間が経過していることで安価なW44Kを勧める傾向があるという。薄型モデルとしては厚さ13.1ミリのストレート+フリップボディ「MEDIA SKIN」なども存在するが、携帯にそれほど高い機能を望まず、できるだけ安価なほうがいいというユーザーに選ばれるには、発売時期や価格、スペックなども含めたさまざまな要素が複雑に絡むことも示している。

 なおau端末には最近、店舗によって1円で販売される2007年春モデルも登場している。この値下げにより、現在上位にある端末がそのまま人気を維持するのか、それとも割安感の出る高機能・ワンセグ端末が伸びるのか。その動きにも注目しておきたい。


2007年の春モデルは順調に売れているが……

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 ソフトバンクモバイルの販売ランキングも、他キャリアと同様に大きな動きは見られない。

 トップ10圏内の顔ぶれは同じ。シャープ製の「705SH」を筆頭に、以下、アクオスケータイ 2nd model「911SH」、東芝製の最強端末「911T」、PANTONEケータイ「812SH」と続く。

 ところでソフトバンクモバイルの2007年春モデルの注目モデルのうち、Samsung電子製の薄型ワンセグ端末「805SC」がまだ登場していない。同機はボディデザインと厚さ13.5ミリ、HSDPA(3Gハイスピード)対応、Bluetooth、2Mカメラ搭載以外のスペックもまだ未公開だ。

 2006年10月に開始した番号ポータビリティ後、様子見だったユーザーの流入も見込めた重要な商戦は終わり、“ワンセグ携帯だから売れる”ブームも振り返るとそれほど長くは続かなかった。2007年夏には1000万台に達する見通しのワンセグ携帯は、その後のビジネス展開を模索する動きなども含めたプラスαの狙いが活発化するなど、もはや携帯に当たり前の機能になっていく。

 805SCはワンセグに加え、HSDPAや薄型など、プラスαの要素はあるが、今となってはそれだけでは弱い。詳細スペックを公開しなかったことを幸いに、新たなプラスαの何かを用意して登場するのかというのは考えすぎだろうか。まさか“なかったこと”にすることはあるまい。


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