自動振り分け設定をせずに、特定の相手とやり取りしたメールだけを閲覧する方法もある。それが、au端末の「なかよしボックス」や、ソフトバンクモバイルのシャープ製端末の「チャットフォルダ」だ。
なかよしボックスやチャットフォルダを利用すれば、設定したアドレスとやり取りしたメールだけを表示できる。この機能が便利なのは、指定した相手と“送受信”したメールをチャットログのように表示できること。送受信メールをまとめて見ると、ブログやSNSのコメント→レスポンス……といった感覚で、メールの流れがスムーズに追える。
なかよしボックスには10件のフォルダが用意されており、1フォルダに登録できるのは1アドレスのみ。一方、チャットフォルダには、931SHの場合10件のフォルダがあり、1フォルダに20のアドレスを登録できるので、「友人」「家族」など複数の相手とやり取りしたメールをまとめて読める。なかよしボックスも、1フォルダに複数のアドレスを登録できるよう改善してほしい。
なお、メールはメインの受信BOXに保存されており、なかよしボックスやチャットフォルダに振り分けられるわけではない。チャットフォルダはフォルダを削除してもメールは受信BOXに残ったままとなる。なかよしボックスは、フォルダ設定をリセットすればフォルダ内のメールのみ削除できるが、フォルダを削除すると(受信BOXの)メールも削除されるので注意したい。
自動振り分けやなかよしボックスを設定すると、万が一第三者にケータイを見られた場合、どんな相手のメールを振り分けているかが知られてしまう恐れがある。そこで、「思い立ったときだけ目当てのメールをまとめて見たい」というときは、メール検索を活用したい。
これはPCメールでもおなじみの機能だが、ケータイでも、特定のメールアドレスや件名、本文のメールを検索できる機種が多い。SH-01Aは「件名」「本文」「件名+本文」「メールアドレス」、「Cyber-shotケータイ W61S」は「キーワード(アドレス、件名、本文など)」、931SHは「メールアドレス(全一致)」「メールアドレス(部分一致)」「件名」「本文」から検索できる。さらに、931SHは送受信メールの一括検索も可能だ。
自動振り分け | 迷惑メールフォルダ | なかよしボックス/チャットフォルダ | メール検索 | |
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対応機種 | ほぼすべての現行機種 | 一部の機種 | 一部の機種 | 一部の機種 |
起動/設定時間 | 約2分 | 約1分 | 約2分 | 約1秒 |
料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
お役立ち度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
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