東芝ブースでは、「L-01シリーズ」と称されたスマートフォン(dynapocket)が展示されていた。その大きな特徴は、7インチの大型ディスプレイを搭載していること。ベースモデルには同社のドコモ向けスマートフォン「T-01A」を採用しており、ディスプレイ以外のデザインなどは基本的にT-01Aを踏襲している。ただし「コンセプトモデルのため、製品化する場合、細かいデザインは変更するだろう」(説明員)。
L-01シリーズで狙うセグメントは「ネットブックとスマートフォンの間」(説明員)。Bluetooth対応のキーボードを使ってメモを取ったり、大画面でメールや添付ファイルを閲覧したりといったビジネス用途のほかに、デジタルフォトフレームやカーナビなどの利用も想定している。
さらに、L-01シリーズでは高画質化にも注力。同社の液晶テレビ「CELLレグザ」の高画質化技術を携帯電話向けに最適化しており、高精細で色鮮やかな映像表示や、コンテンツや視聴環境に応じた画質調整が可能になる。「人物の顔は輪郭をくっきりと表示できるし、映像のフレームレートを上げることもできる。また、比較的回線の細い3Gネットワークでも滑らかに映像を表示できるよう配慮している」(説明員)
このほか、「デジタルフォトフレームには、写真を表示する際に自動で補正をかける機能も用意している」(説明員)という。なお、L-01シリーズは国内外向けのグローバル展開を視野に入れているが、「人間が感じる人肌の美しさは国によって異なるため、端末を発売する国ごとに高画質化の調整は変える」ことになる。
気になる発売時期は「未定」だが、東芝は「dynapocket」だけで1つのブースを設置。端末やサービスを複数の展示コーナーで紹介しており、同社のスマートフォンやMID(モバイルインターネットデバイス)への意気込みが感じられる。7インチディスプレイ搭載のdynapocketが登場する日は、そう遠くないのかもしれない。
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