7インチディスプレイ搭載の「T-01A」が登場?――東芝の“L-01シリーズ”CEATEC JAPAN 2009

» 2009年10月07日 13時43分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 東芝の「L-01シリーズ」と周辺機器。7インチディスプレイは、「T-01A」の4.1インチディスプレイよりも2.9インチ大きい

 東芝ブースでは、「L-01シリーズ」と称されたスマートフォン(dynapocket)が展示されていた。その大きな特徴は、7インチの大型ディスプレイを搭載していること。ベースモデルには同社のドコモ向けスマートフォン「T-01A」を採用しており、ディスプレイ以外のデザインなどは基本的にT-01Aを踏襲している。ただし「コンセプトモデルのため、製品化する場合、細かいデザインは変更するだろう」(説明員)。

 L-01シリーズで狙うセグメントは「ネットブックとスマートフォンの間」(説明員)。Bluetooth対応のキーボードを使ってメモを取ったり、大画面でメールや添付ファイルを閲覧したりといったビジネス用途のほかに、デジタルフォトフレームやカーナビなどの利用も想定している。

 さらに、L-01シリーズでは高画質化にも注力。同社の液晶テレビ「CELLレグザ」の高画質化技術を携帯電話向けに最適化しており、高精細で色鮮やかな映像表示や、コンテンツや視聴環境に応じた画質調整が可能になる。「人物の顔は輪郭をくっきりと表示できるし、映像のフレームレートを上げることもできる。また、比較的回線の細い3Gネットワークでも滑らかに映像を表示できるよう配慮している」(説明員)

photophotophoto 高画質化の処理を施した映像を流すデモも実施している(写真=左)。左画面が従来モデルの画像、右画面が画像処理済みの画像(写真=中、右)

 このほか、「デジタルフォトフレームには、写真を表示する際に自動で補正をかける機能も用意している」(説明員)という。なお、L-01シリーズは国内外向けのグローバル展開を視野に入れているが、「人間が感じる人肌の美しさは国によって異なるため、端末を発売する国ごとに高画質化の調整は変える」ことになる。

photophoto 左の画像が高画質化の処理を施したもの。右(従来モデル)の画像はブロックノイズが目立ち、色も鮮やかさ欠ける印象
photophoto スマートフォンをフォトフレームとして活用するのは新たな試みといえる

 気になる発売時期は「未定」だが、東芝は「dynapocket」だけで1つのブースを設置。端末やサービスを複数の展示コーナーで紹介しており、同社のスマートフォンやMID(モバイルインターネットデバイス)への意気込みが感じられる。7インチディスプレイ搭載のdynapocketが登場する日は、そう遠くないのかもしれない。

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