ディスプレイが横にも開く“Wオープンスタイル”を採用した初代VIERAケータイ「P905i」が2007年に登場して以降、「P906i」「P-01A」「P-07A」「P-01B」と、NTTドコモのVIERAケータイはモデルチェンジを重ねてきた。これらのモデルはパナソニック モバイルコミュニケーションズのハイエンド機としてラインアップされてきたが、今回登場するVIERAケータイ「P-04B」は、こうした従来の位置付けを見直している。ケータイカメラとして国内最高クラスの13.2Mカメラを搭載する一方、前モデルが搭載していた機能のいくつかを省き、“選択と集中”による低価格化を実現。ドコモの説明員によれば、「他のPRIME端末より1万円ほど安い」価格帯で販売されるという。発売は5月26日。
外観を見ると、まずP-01Bが採用していた大型背面ディスプレイがないことに気付く。P-01Bでは背面ディスプレイを活用し、端末を閉じたままの“デジカメスタイル”で写真を撮れるのが大きな特徴だったが、新モデルではケータイスタイル、または横オープンスタイルで撮影することになる。そのほかP-04Bでは、キー面に搭載していたタッチパッド機能、加速度センサーの搭載、オートGPSへの対応などが見送られた。
背面パネルはディスプレイがなくなったことによって継ぎ目のないフラットなデザインになっている。中央部にはLEDのドットイルミが埋め込まれ、時刻の情報などが浮かび上がる。ボディの外側は光沢仕上げとなっており、鮮やかな印象を与える一方、キー面やディスプレイ面は黒を基調としたマットな仕上げが採用された(BLACKのボディカラーのみシルバー系)。このツートンカラーの配色によって、外観は従来よりもスポーティーな雰囲気となっている。
カメラには有効約1320万画素のCMOSを採用し、従来の810万画素から大幅に高画素化を図った。最短で約0.8秒の起動と約0.2秒オートフォーカスという高速な処理能力を誇り、サクサクと撮影できる。また、27mmの広角レンズを採用し、従来よりも広い画角で料理や集合写真が撮りやすくなった。
シーン自動判別機能「おまかせiA」には、「食べ物」「文字」「ビーチ」「雪」「夕焼け」の5つシーン判別が追加され、全11種類のシーンを自動判別する。ケータイカメラでは、撮影の度にメニューを呼び出して設定を変更するのは面倒で、こうしたおまかせ機能が充実しているのはうれしい。また、高輝度LEDフラッシュや、最大ISO12800相当の高感度撮影、暗い写真を明るく補正する暗部補正機能も備えており、暗い場所での撮影にも強い。
写真の補正機能としては、画質の劣化を防ぎながら画像サイズを拡大する超解像技術にも対応している。昔のケータイから引き継いだQVGAサイズなどの小さな画像を、待受サイズ(480×854)に拡大したり、VGA以上の画像を写真プリントにも使える2Mクラスに引き延ばせる。
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