まずは、モバイルルータとしては気になるバッテリーと充電環境を確かめよう。
このスリムボディに3.7ボルト/2300mAhと比較的大容量のリチウムイオンバッテリーを内蔵(着脱も可能)し、カタログ公称値では3.5時間動作する。
充電は、原則として付属のACアダプタで行う。別途USBケーブルも付属するが、こちらは「給電ケーブル」という位置付けだ。評価機は付属USBケーブルが欠品していたので、大変恐縮だが付属USBケーブル+モバイルバッテリーでの動作は確かめられなかった。PCなどにUSB接続したまま使うなら、URoad-7000のバッテリー消費をある程度心配せずに使える──という感じだろう。
というわけで、本体の充電端子がMini/Micro USBといったよくある汎用端子ではないこと、そして使用中PCのUSB 2.0ポートから“充電”まではできないようであることは少し注意が必要だ。市販のモバイルバッテリーを併用するなど、外部バッテリーによる充電環境がある程度整っているMini/Micro USB端子仕様でないことが少し悔やまれる。
実動作時間はどうか。参考として、モバイルWiMAXがほどよく安定して入るエリアでIEEE802.11gで接続したPCを用い、ブラウザの定期リロード機能を用いてPC USERとMobileを30秒おきにアクセスし続けたところ、4時間35分ほど動作した。比較として、ほぼ同条件下で測定したNECアクセステクニカ「AtermWM3300R」は2時間48分だった。
カタログ公称値はもっと厳しい条件で計測したものと思われ、AtermWM3300Rは定期的に使用している機器なので、バッテリーがいくらか劣化しているであろう条件での比較ではあるが……この小型薄型サイズながらバッテリーは意外に持つという印象だ。一般的な外出時であれば、搭載バッテリーだけで十分こなせそうだ。
(※今回の評価は最終仕様決定前の試作機で行っております。ハードウェアおよびソフトウェアの仕様・機能は、製品版と一部異なる可能性があります。ご了承ください)
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