ドコモの富士通製端末「F-05C」は、回転する十字キー「クルクルキー」を搭載しているスライド型モデル。カラーバリエーションはSilky White、Mat Black、Rose Goldの3色展開だ。基本的なスペックはSHIBUYA109とのコラボモデル「F-04C」と同等だが、F-05Cは落ち着いたスタンダードな色をそろえている。発売は2011年2月の予定。
端末サイズは約50(幅)×111(高さ)×15.1(厚さ)ミリと比較的薄い。重さは約130グラム。ディスプレイはフルワイドVGA表示(480×854ピクセル)対応の約3.0インチTFT液晶(26万2144色表示)を搭載した。

ディスプレイ上には左から光センサー、受話スピーカー、約130万画素CMOSのインカメラがある(写真=左)。きれいに自分撮りできるよう、インカメラとしては高画素数のカメラが搭載された。ディスプレイの裏側にはF-04Cはミラーが備え付けられているが、F-05Cはミラーは付いておらず、プラスチックの部品で覆われている(写真=右)
裏面(写真=左)。上部には左から顔検出オートフォーカス対応約510万画素CMOSカメラ、赤外線端子、フォトライト、スピーカーがあり、その少し下にFelicaマークがある。下部に充電端子がある。カバーを開けて電池パックを出すと、左側にFOMAカードスロット、右側にmicroSDスロットが現れる(写真=右)。microSDHCは16Gバイトまで対応。バッテリー容量は820mAhスライド端末ということで、閉じた状態でも操作できるよう工夫されている。閉じたままサイドキーでカメラを起動でき、マルチタスクの呼び出しも可能だ。さらに、設定次第でクルクルキーから各種機能を呼び出すこともできる。初期設定では時計回りに回すとメニュー画面が表示されるが、待受け時に時計回り、反時計回りに回した時、どんな機能を呼び出すかを設定できる。


初期設定ではクルクルキーを待受け時に反時計回りに回すと、上下左右に割り当てられた機能のガイドが表示される(写真=左)。「クルクルキー設定」では、メニュー画面表示、ガイド表示のほかにメールソフトの起動やブックマークの呼び出しなどの機能を設定できる(写真=中、右)待受画面、メニュー画面、デコメ絵文字などの内蔵コンテンツには、ムーミンを採用。今回は展示されていなかったが、タッチペンが同梱され、落書きをする感覚で写真を手書き編集できる。ディスプレイはタッチパネル対応だが、写真編集以外の操作には対応しない。また、130万画素のインカメラを用いた“疑似ミラー機能”も備えている。
F-05CはF-07Bをベースに開発した端末なので、文字入力システムはF-06B、F-01C等で用いられているiWnnではなくATOKがインストールされている。メール作成画面で本文を入力した後にワンタッチでデコメールを作成してくれる「かんたんデコメ」も用意されており、手軽にデコメを楽しめる。
なお、GPS、iコンシェルのメモ機能、HSUPA、HDムービー撮影、音声クイック起動などには対応しない。
F-05Cは、クルクルキーを活用することで、閉じた状態でも多彩な操作が可能だ。これまで「スピードセレクター」を搭載した三菱電機製やパナソニックモバイルコミュニケーションズ製のスライド端末を使っていた人や、「よく自分撮りはするけれどF-04Cは派手すぎる……」という女性、そして「コンパクトなスライド端末が欲しい」という人にオススメできる端末といえる。
スライドボディ+クルクルキーで快適操作――「F-05C」
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クルクル操作対応の“タッチセレクター”でフルブラウザも快適――「F-03A」
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