「日本では高品位で差別化ポイントのある製品しか投入しない。XOOMは真の意味で革新的なデバイスで、タブレット機器のあるべき姿だ」──。早期にスマートフォン・タブレット機器を軸にした方針に転換し、米国市場で成功した米国通信大手のMotorola。この成功手腕をひっさげ、“スマートフォン時代”が到来する日本市場にAndroid 3.0搭載タブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi」で再参入する。来日したモトローラ・モビリティ(Motorola Mobilty)インターナショナルディストリビューションマーケット担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのスピロス・ニコラコポウロス氏が日本市場への狙いについて説明した。
モトローラ・モビリティは2011年1月5日、米Motorolaより分社化して誕生。スマートフォンやタブレット機器などのモバイル機器、セットトップボックス(STB)機器、クラウドベースのユーザー向けネットサービスなどを軸に展開する。
「モトローラは、スマートフォン・タブレット機器が“今後のデジタルライフの中核になる”と考えている。これを実現する戦略はごくシンプルだ。“ユーザーの声をしっかり聞き、徹底して魅力的なハードウェアを提供すること”、“Android OSを徹底活用し、ユーザーの利用価値を上げること”、“ユーザーが望み、必要と思う(クラウドなどの)ネットワークサービスで他社との差別化を図り、ユーザーの体験を最高のものにすること”、そして“ユーザーが消費だけから創造までも──の時代・使い方に移行する時、スムーズに移行するためにお手伝いできる機能・サービスを用意すること”となる。デジタルライフの中核になる機器とは、目覚めてから寝る時までずっと使っていられるもの。XOOM Wi-Fiの優れたデザインや機能、そしてタブレット機器向けにデザインされた最新のAndeoid 3.0(Honeycomb)を採用したこと、日本ではKDDIと組んで展開するのも、すべてこの概念に基づいている」(ニコラコポウロス氏)
MOTOROLA XOOM Wi-Fiは、海外発売モデルにあるLTE/3Gデータ通信機能は備えないノンテレフォニーデバイスだ。通信は無線LAN(IEEE802.11b/g/n準拠)かBluetooth v2.1+EDRを用い、1280×800ドット表示に対応する10.1型ワイドの静電タッチパネル付き液晶ディスプレイ、高速な1GHz動作のデュアルコアプロセッサ(NVIDIA Tegra 250)、厚さ12.9ミリ/重量約700グラムの「できるだけ小型、でも画面サイズはできるだけ大きい」(ニコラコポウロス氏)とするピュアタブレットスタイルを特徴とする。
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