「XOOMはタブレットのあるべき理想像、自信がなければ投入しない」──モトローラ・モビリティの日本市場戦略:今、日本は“エキサイティング”な市場(2/2 ページ)

» 2011年02月28日 21時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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要求レベルの高い日本市場「だからこそ、最高のものを投入する」

 海外モデルと異なり、3Gデータ通信機能を省いた点そしてKDDIの端末として展開する点についてニコラコポウロス氏は「日本市場向けをWiFiモデルとしたのは、日本のユーザーに接続のフレキシビリティ性を提供できる=“(日本ユーザーにとって)そのときに最適な通信手段の選択肢は1つでない”と考えたため。例えばKDDIさんは、テザリング機能搭載の3Gデータ通信機器のほか、本日同時に発表されたWiMAX搭載の機器(htc EVO WiMAX ISW11HT)など、通信機器・手段のラインアップが豊富で、かつ日本市場でリーダーシップをとる通信事業者の1社。ユーザーにとって1つの接続手段に縛られることなく、シーンやニーズによって選択できるのが重要と思う。また、XOOMのようなタブレット機器は日本ではまだ新カテゴリの部類に入るので、今後を見据えたポジショニングの構築も必要。機器の開発・仕様面、日本市場における製品のポジショニングの考え、ともに共通の理解、共通の目標があり、どのようにXOOMを日本ユーザーにお届けすればよいかというビジョンも一致した。これがKDDIさんと一緒にやらせていただくに至った理由」と述べる。

 あわせて、他社“10型クラスのAndroid 3.0搭載タブレット機器”との差別化ポイントも言及した。「標準のAndroid 3.0機能のほか、グローバルベースでMotorola独自の追加機能、UIなどを提供していく予定。クラウドサービス ZumoCastを展開していた米ZecterやAndroid向けセキュリティソフトウェアを展開する3LM(Three Laws Mobility)の合併・買収も、今後、最高のユーザー体験を継続して提供するためで、Android向けの独自UI“MOTOBLUR”や、WEBTOP、MEDIOSといった機能がある点も強み。ソフトウェアとUIを日本市場向けにカスタマイズすることで、日本ユーザーにとって極めてなじみやすい製品に仕上げている。また、今までこういったデバイスを動画再生・ストリーミング再生・Web閲覧などのみで使う、いわゆる受け身/“消費のみ”の使い方から、今度はクリエイション──“何かを造っていく”こともできるようになると思う。XOOMを使っていただくことで、これまでは思いつかなかった新しい利用シーンが必ず生まれてくる」(ニコラコポウロス氏)という。

photophotophoto スピーカー付きスタンド、スタンドにもなる保護ケース、外部インタフェース(HDMIなど)付きスタンド、Bluetoothキーボード、シリコンゴムケースといったモトローラ・モビリティ標準オプションも用意する。スタンド+キーボードでPCのようなスタイルで使いことも可能。このキーボードはホーム/メニュー/戻るといったAndroid操作用のキーも備える

 日本市場に携帯電話機器で参入していた2006〜2007年ごろ、Motorolaは高機能志向の携帯電話からスマートフォン・タブレット機器でグローバル展開する戦略に変えた。「この転換終了には2年ほどかかった」(ニコラコポウロス氏)というが、この早期の転換・早期のAndroid端末投入が功を奏し、DROIDシリーズは海外市場で高い評価を得た。スマートフォン・タブレット機器が日本で一般普及し始めた2011年、タブレット機器に最適化したAndroid 3.0搭載デバイスを同様に国内市場向け最速クラスで投入する。

 「発表からかなり早くXOOMを日本市場へ投入できることになったのも、“まさに今現在、エキサイティングな市場状況になっている日本で、Motrolaが持つリーダーシップが確固たるもの”と皆様にお見せできるよう、KDDIさんと一緒に努力したため。ちなみにスマートフォンも含めて差別化ポイントが明確で、かつ高品位な製品しか日本市場には投入しない。その意味でMOTOROLA XOOM Wi-Fiはまさにタブレット機器のあるべき姿であり、要求するレベルの高い日本ユーザーに“確実に刺さる”と自信がある」(ニコラコポウロス氏)。

photo 左が10.1型ワイドサイズのタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi」(2011年4月上旬以降発売予定)、右が同日に発表されたWiMAX内蔵+テザリング対応の「htc EVO WiMAX ISW11HT」(2011年4月上旬以降発売予定)。XOOM Wi-Fiは、htc EVO WiMAXのWiMAX+3Gのテザリング機能などととともに活用してもらうシーンを想定する

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