KDDIのau端末「K009」は、京セラ製の防水携帯電話。いわゆるエントリー向けのスタンダードな端末だが、背面部分は金属パネルを用いていて光沢があり、持った感触も質感が高い。デザインも無駄のないシンプルなもので高級感がある。端末サイズは約111(高さ)×50(幅)×14.8(厚さ)ミリと、auの折りたたみ端末としてはスリムな部類に入る。重さは約143グラムだ。
背面のサブディスプレイは5×17ドットマトリックスのLEDディスプレイとなっていて、時間の表示ができるほか、端末を閉じた時にはさまざまなアニメーションを表示させることができる。また、設定によって着信時にアドレス帳に入った名前をカナ表示できる。また、端末を閉じた状態でのサイドキーの長押しとテレビキーには、ほかの機能を割り当てることも可能だ。
京セラの携帯電話といえば、待受画面でダイヤルキーを押すと電話番号の入力だけでなく、文字入力へとすぐに移ってメールやメモを作成できる「すぐ文字」機能がおなじみだ。もちろんK009にも搭載されている。
すぐ文字では、ダイヤルキーを押すと画面に数字だけでなく文字も表示される。電話をかけたい時は通常通り画面下部の数字を見て発話キーで発信すれば良い。文字を入力したい場合は、画面上部を見て一通り文字を入力した後、その文字をどんな目的で使うのかを設定するという仕組みだ。
例えば待受中に「あい」と入力すると、画面上部が文字入力画面となり変換候補が表示される。数字としては、「1」キーを3回押していることになるので、画面下部には「111」と表示されている。入力した文字はブログやTwitterなどのSNSに投稿できるほか、Webや地図の検索キーワードとして利用できる。
そのほか、メール周りの機能としてはフォルダを他人に見られないように設定できる「プライバシー設定」、文字に関連したデコメ絵文字を変換候補として表示できる機能がある。メールやブログ、SNSなど、文字を使ったコミュニケーションに関連する機能が豊富なのがK009の特徴だ。
K009はエントリー向けの端末であるが、IPX5/IPX7相当の防水性能を持ち、プロセッサに1GHz駆動の「Snapdragon」を搭載した。通信機能も下り最大9.2Mbps/上り最大5.5Mbpsの高速通信サービス「WIN HIGH SPEED」に対応するなど、基本性能は高く操作上のストレスもほとんどない。
auの主なサービスに加え、新サービスのBREWアプリ版「Skype au」にも対応する。シンプルで高い質感のボディに、充実したコミュニケーション機能を盛りこんでいるので、幅広い層の人が満足できる端末であろう。ケータイでブログやSNSはやっているけど、スマートフォンは敷居が高過ぎるという人にぜひオススメしたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.