「iPhone 4S」やAndroid秋冬モデルの発表で、陰が薄くなってしまった感もある富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「Windows Phone IS12T」。ユーザーとしては少々寂しいが、決して放っておかれたわけではなく、実はこの間に複数回のアップデートが実施され、より使いやすい端末へと進化している。
中でも最も大きな進化の1つが、10月末に実施されたEメールアプリの提供だ。前回も書いたとおり、IS12TはHotmailやGmailといったいわゆるPCメールは問題なく使用できるものの、EZwebメールには未対応だった。そのためケータイから乗り換える際には、事前にEZwebメールからPCメールへ、メールの転送設定を行う必要があった。
10月末から提供が始まったEメールアプリは、EZwebメール専用のもので、プリインストールされている“カタチだけ”のEメールアプリをWindows Phone Marketplaceからアップデートすることで利用できるようになる。インストール後は自動的にメールアドレスの認証が行われ、すぐに使い始めることが可能。さらに11月初旬には再びアップデートが行われ、迷惑メールフィルターの設定などもできるようになった。
メールの機能としてはいたってシンプルで、受信したメールを振り分けるフィルタ機能はもちろん、新しいボックス(フォルダ)を追加する機能も用意されていない。また受信も随時ではなく、30分おきに自動受信、あるいはアプリ起動時に受信する仕組みになっている。ただしSMSによるプッシュ通知機能が用意されていて、これをONにしておけば、「〜@ezweb.ne.jp」にメールが届いた際に、それを知らせるSMSを受信できる。
通知を受けてSMSアプリを開いても、そこからEメールにリンクしているわけではないので、あくまで通知だけ。受信メールを見るには再びホーム画面に戻ってEメールアプリを起動するという、ひと手間が発生する。またアプリを起動してから受信が始まるので、添付ファイルなどがあると少々待たされるのも難。とはいえ、絵文字も普通に使えるし、11月のアップデート以降は迷惑メールフィルターも設定できるようになるなど、必要最低限の機能は整ったと言っていいだろう。
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