iPhoneやiPadでフルセグを ソフトバンクBBの「デジタルTVチューナー」テレビとネットの“ながら見”も

» 2011年12月21日 04時27分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
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photo デジタルTVチューナーとiPad 2

 ソフトバンクBBは、iPhoneとiPadで地上波/BS/CSのデジタル放送が見られる「デジタルTVチューナー」を発表した。同社オンラインショップおよびSoftBank SELECTIONの取り扱い店で、12月22日から販売を開始する。オンラインショップでの販売価格は1万5800円を予定している。

 デジタルTVチューナーの本体はピクセラ製。3波対応のチューナーとリアルタイムトランスコーダー、無線LANアクセスポイント機能を内蔵しており、デジタル放送をいったんH.264形式の動画に変換して、iPhoneやiPadなどにワイヤレスで転送する。

photophoto デジタルTVチューナー本体には操作部はない(写真=左)。裏面には、左からminiB-casカードのスロット、サービス端子(USB)、LAN端子、DC電源、衛星放送と地上波のアンテナ入力端子がある(写真=右)

photo 専用アプリのデジタルTV(Station TV i)

 端末側では専用のiOS用アプリ「デジタルTV(Station TV i)」を使って放送の視聴やチャンネルの切り替え、チューナーの設定などを行う。1台のチューナーにつき視聴できるiOS端末は1台で、複数台の同時視聴はできない。ただし、複数の端末を登録しておき、視聴先を切り替えて利用することは可能だ。対応端末はiOS 4.3.5以上のiPad/iPad 2、iPhone 4/4S、第4世代以降のiPod touch。au版のiPhone 4Sでも利用できる。

 チューナーが変換するH.264の動画は解像度が1280×720ピクセルだが、iPadで表示する際は横画面では1024×576ピクセル、縦画面なら768×432ピクセルに縮小される。またiPhone 4Sの場合は横画面で960×540ピクセル、縦画面なら640×360ピクセルになる。映像品質(ビットレート)は高画質(6Mbps程度)/標準(4Mbps程度)/低画質(2Mbps程度)から選択可能。通常は高画質で良いそうだが、無線LANの通信状態が悪い場合はビットレートを下げ、映像が途切れないようにできる。

photophoto 横画面のUI

photo CSなどチャンネル数が多い場合は、直接数字を入力してチャンネルを切り替えられる

photophotophoto 縦画面のUI。ながら見モードのブラウザはアプリ独自のもの。ブックマークにはテレビ番組表を掲載しているサイトがあらかじめ保存されている

 縦画面では、ディスプレイの下半分に内蔵のWebブラウザを表示する「ながら見モード」が可能できる。放送を見ながらWeb上のテレビ番組表を確認したり、TwitterなどのSNSや掲示板を開けば“実況”も行える。字幕表示は可能だが、データ放送と電子番組表(EPG)の表示には非対応で、放送に関する情報は“ながら見”でWebブラウザから入手することになる。

 対応する無線LAN形式はIEEE 802.11a/b/g/n。2.4GHz帯に加えて5GHz帯にも対応しており、より安定した映像送信が可能だ。また、ブロードバンドモデムと接続することで通常の無線LANルーターとしても利用でき、Wi-Fi版iPadやiPod touchなど3G通信ができないiOS端末でも、テレビとネットを同時に表示できる。

photophotophoto 電波受信レベルの確認(写真=左)、画質の設定(写真=中央)、字幕の表示設定(写真=右)など、チューナーの設定もアプリから行う

 iPhoneでテレビを見るための周辺機器といえば、ソフトバンクモバイルがワンセグチューナー兼外部バッテリーの「TV&バッテリー」を販売している。テレビ映像を無線LANで端末に送信し、専用アプリで視聴する点は共通しているが、こちらはフルセグ、そしてBSやCSに対応している点が異なる。また、据え置き型で宅内利用を前提としているのも大きな違いだ。さらに、TV&バッテリーなら有料アプリの「TVモバイル」と組み合わせることで、インターネット経由で外出先から自宅で受信するワンセグ映像を視聴できるが、デジタルTVチューナーには宅内LANを超えるサービスは用意されていない。

SoftBank SELECTIONのアイテムを音楽・映像分野に拡大

 デジタルTVチューナーの商品説明会に出席したソフトバンクBBのコマース&サービス統括 SoftBankSELECTION事業推進本部 SoftBankSELECTION商品統括部 統括部長の林浩司氏は、「ソフトバンクBBはブロードバンドの会社というイメージがあるかもしれないが、創業以来の事業であるICT商材の流通やEC事業も行っている。なかでも、ソフトバンクモバイルの端末やサービスが多様化したことを受け、端末向けのアクセサリーを販売するSoftBankSELECTION事業にも力を入れている。これまではスマートフォン用のケースやカバーなど“電気の通らないもの”が多かったが、イヤフォンやメモリカード、Bluetooth機器と“電気の通るもの”まで範囲を広げた。今後は、スマートフォンで映像と音楽を楽しむ分野のアイテムを強化したい。デジタルTVチューナーはその第1弾だ」と意気込みを語った。

photophoto ソフトバンクBBの林浩司氏(写真=左)と石川純二氏(写真=右)

photophotophoto

 また、デジタルTVチューナーを企画した同 アプライアンス商品企画部 商品企画1課課長の石川純二氏は、「スマートフォンでテレビを見たい――という隠れたニーズに応えるために、3波対応のiPhone向けチューナーを開発した。PCなしでフルセグを視聴できるのは、現時点でデジタルTVチューナーが唯一の製品」と自信を見せる。

 現状ではAndroidやPCの視聴ソフトがなく、また録画機能にも対応していないが、ユーザーのニーズが大きい場合は対応を検討する可能性があるという。特にチューナーに付いて、「ハードウェア的には、まだ機能の追加の余地がある」(石川氏)ということで、後継モデルでの大幅なアップデートやバリエーション展開も期待できそうだ。

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