1630万画素+光学式手ブレ補正で“シャープ史上最高画質”に――「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2012年12月18日 20時07分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

1630万画素のデメリットを光学式手ブレ補正がカバー

 なお、レンズは28mm相当でF2.5の明るさ。ISO感度は基本がISO32(撮像素子サイズのわりに画素数が多いせいか、ISO感度は低め)で、そこからどんどん上がっていく感じ。

 センサーサイズに対して画素数が多いと、1つ1つの画素が当然小さくなる。極小画素なんていうけれども、そのデメリットの1つが感度。基本のISO感度がISO32と低いことから分かるように、ISO感度を上げたときのノイズも大きいのだ。1200万画素や800万画素のモデルと比べると、ISO800以上に上げたときのノイズがちょっと目立つ。そのせいか、ISOオート時も最大ISO400までしか上がらないようで、ちょっと暗い部屋だとあっという間にシャッタースピードが遅くなる。

photo 室内でISO400で1/8秒。ブレやすいシャッター速度だ

 その代わり、シャッタースピードが遅くなってもブレないよう光学式手ブレ補正がついている。これは素晴らしい。普通のスマホは、いわゆる電子式手ブレ補正により、撮った写真を後からデジタル処理をしてブレを抑えたり、ISO感度を高くしたりして(シャッタースピードを早くしてブレを抑える)対処しているのだけど、SH-02Eが持つのは光学式手ブレ補正。ちゃんとした本物の手ブレ補正を積んでる、と思っていい。

photo 手ブレ補正は光学式と電子式併用を選べる。

 この手ブレ補正は実際にどのくらい効くのか試してみた。イルミネーション付きクリスマスツリーな場所で本体を片手持ちで撮影――というシチュエーションで、手ブレ補正オフ、オン、オン+電子式手ブレ補正のそれぞれで、5枚ずつ撮影してテスト。

photophotophoto 左から手ブレ補正オフ、光学式手ブレ補正のみオン、光学式+電子式手ブレ補正

 シャッタースピードは最初の2枚が1/11秒、電子式併用の1枚が1/15秒(ISO感度が少し高くなってる)。これら等倍で見ると一目瞭然。

 手ブレ補正はめちゃ効いてます。

photo 分かりやすいよう等倍表示。左が手ブレ補正オフ。右が光学式手ブレ補正のみオン

 よって光学式手ブレ補正は常時オンにしておいてOK。電子式も併用するとデジタル処理がかかる分、少しくっきりするが、普段は光学式のみでいいだろう。

シーン自動認識では料理チェックが得意

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 では、ほかの撮影機能も基本的なところからチェックしていこう。紹介する順序が逆になった気もするけど、基本撮影画面はこんな感じ。

 左側(縦位置だと上になるが)に撮影シーン、撮影サイズ、カメラ切り替え、撮影モード、設定の5つのボタンが並び、右側には大きめのシャッターボタンや動画静止画の切り替えボタンがある。画面上にかぶってるマイクアイコンが青いときは、音声コマンドが使える。普段はシーン自動検出で使うといい。「標準」以外のシーンだと判断すると、ここのアイコンが、料理や人物などに変わる。

photo 料理モードで撮影。けっこう寄って撮影したが、ちゃんと料理と認識してくれた。色もちょっと鮮やかでよい感じ

 まあスマホでの料理撮影に対するニーズってメチャ高いし、料理撮影専用アプリや料理専用SNS(というかフォト共有サービス)もあるくらいだから、実に目の付け所がよいのだ。選べる撮影シーンは9個+標準と自動検出。

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 セピアやモノクロ、銀残しの3つを除くと、5つというところか。銀残しは英語で言う「ブリーチバイパス」で、フィルムに銀を残すという……えっと銀塩フィルム時代の手法で、彩度が低くシャドウ部が引き締まった渋い映りになる。

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 ただシーンモードの中に入れるのがふさわしいかというと、ちょっと違う感じはあるけれども。むしろデジタルフィルタの類だし。

 撮影シーンを決めたら細かい設定を。

photophoto 設定では12個の機能をいじれる

 前述したように、手ブレ補正はオンにしておくのがお勧め。前述したHDR機能もここでオン/オフにできる。フォーカス設定はまあ通常のAFでOK。顔検出もするしマクロ域までピントが合うし、タッチAFも使えるので、細かくいじらなくても大丈夫。シャッター設定ではワンタッチシャッター(いわゆるタッチシャッター)、笑顔シャッターなんかも選べる。

 明るさ調整は、別にここでやらなくてもいい。従来のシャープのスマホ同様、画面の右端で上下になぞると露出補正、左右になぞるとデジタルズームが自動的にかかるからだ。

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