個人的に一番のお気に入りが、現在地の天気予報が表示される「天気」だ。
地図上に太陽や雲などがアニメーションで格好良く現れ、しかもバリエーションが多い。例えば「晴れ」の場合、日中はスカイブルーの空を背景に、いくつもの雲をビュオーンとくぐりながら、太陽がさっそうと現れるが、夜は夜空と月に変わる。「雨」のときは画面に水しぶきがかかり、それを消すためにワイパーが動くなど芸が細かい。筆者が確認した限り、ほかに「晴れ、所により曇り」「雪」「みぞれ」「突風」「にわか雨」のアニメも確認できた。また、正確な法則は確認できていないが、気温が一定以上下がると天候名が「寒い」になり、氷のアニメが表示される。
1月中旬に東京で大雪が降ったときは、普段なかなか見ることのない雪のアニメを見られて、ちょっと楽しくなってしまった。筆者は天気の表示を初めて見るたびに、スクリーンショットを撮って“コレクション”している。「寒い」「雪」などは都内に住む筆者にとってはレアキャラのようなもの。こうした遊びができるのもHTCならではだろう。



東京では珍しい「雪」(写真=左端)。「みぞれ」は雨の表現も加わる(写真=左中)。東京ではお目にかかれなかった「寒い」。本当に画面が凍ってしまったかのようだ(写真=右中)。「突風」では、なぜかみぞれのようなものが降る(写真=右端)ロック画面の天気は「天気」アプリと連動しているが天気アプリではロック画面とは異なるアニメーションが使われている。この天気アプリのメニュー→「デモ」から、10種類の天候のアニメーションを見られる。用意されているのは「晴れ」「雷雨」「曇り」「霧」「暑い」「時々曇り」「晴れ」「雨」「雪」「強風」の10種類(晴れは昼間と夕方の2種類がある)。ロック画面よりもさらに精細に表現されているので必見だ。さらに、天気アプリのメニュー→「設定」→「サウンド効果」にチェックを入れると、天候ごとにサウンドも鳴るという凝りようだ。
「音楽」を選ぶと、端末に保存した音楽ファイルのジャケット写真が表示され、曲の再生が可能。ジャケットを左右にフリックすると、前後の曲に切り替わる。右下のアイコンをタップすると、最近再生した4曲がサムネイルで表示される。この再生パネルをリングにドロップすると、ミュージックプレーヤーにアクセスできる。



ジャケット写真をタップすると現れる音楽ボタンから再生できる(写真=左端)。ジャケット写真をリングにドロップすると、ミュージックプレーヤーが起動する(写真=左中、右中)。4つのジャケット写真をサムネイル表示可能(写真=右端)「ロック画面なし」にすると、ロック画面を経由する必要がなくなり、スリープ時に電源キーを押すと、即ホーム画面が表示される。便利な設定ではあるが、誤操作防止やセキュリティの観点からはあまりオススメできない。
このようにHTC J butterflyのロック画面はアドレス帳、SNS、天気予報などの情報を表示できて利便性が高いことはもちろん、表示方法が凝っているので、見るだけでも楽しい(特に天気)。スペックには現れにくい部分だが、こうした細かいこだわりも、満足感につながっていくのではないだろうか。
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