テレビを楽しむ新しいツールとして提供するのが「Remote TV」だ。
Remote TVでは、HDMI端子・アナログAVケーブルでBlu-ray Discレコーダーと接続し、Wi-Fiルーターと無線LAN接続することで、3G/LTE/Wi-Fi環境下において、外出先でも手持ちのスマートフォン、タブレット、PCからテレビ番組を視聴できる。スマホ、タブレット、PCでは専用アプリ「Remote TV(au)」を使い、Remote TVの機器IDとパスワードを入力することで視聴可能になる。スマートフォン側でテレビのチャンネルを変えたり、録画番組の再生や早送りができたりと、Blu-ray Discレコーダーの機能がそのまま遠隔で操作できるイメージだ。
対応機種はスマートフォンとタブレットがAndroid 2.3以降、PCが Windows XP SP2以降、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Mac OS X(10.5以降)。iOS向けアプリの提供も予定している。Blu-ray Discレコーダーはパナソニック、シャープ、ソニー、東芝、三菱電機の製品が利用できる。本体のサイズは約100(幅)×33(高さ)×100(厚さ)ミリ、重さは約250グラム。スマホやタブレットで再生できる映像の解像度は最大480×854ピクセルで、通信環境によって4段階の画質に自動で切り替わる。
庵原氏はRemote TV導入の意図について「動画の持ち運びはニーズがあると思っているが、データの移行には手間がかかる。また、最近のスマートフォンは、ディスプレイの解像度が上がってきており、ワンセグよりもキレイに見たいという要望もある。Remote TVの類似品も世の中にあるが、初期設定で専門知識を要する。これらの課題を解消して、auのスマホユーザーに簡単に楽しく使ってもらうことを考えた」と説明する。ちなみに、Remote TVはau IDとひも付けて利用するものではない。これについては「大きな3M戦略の流れとは一線を画しているが、スマホユーザーがより便利に使える環境を構築するという観点で企画した」(庵原氏)とした。


こちらはテレビのコンテンツ(番組)をスマホやタブレットで楽しむためのもの(写真=左)。すっきり・かんたん・コンパクトに使えることをアピール(写真=中)。専用アプリを使い、スマホ側からBlu-ray Discレコーダーを操作できる(写真=右)小林氏は「スマホの楽しみがテレビに広がるのがSmart TV Stick、テレビの楽しみがスマホに広がるのがRemote TVだ」と説明する。今回の2製品の投入で、さまざまなマルチメディアコンテンツを利用できる環境がさらに広がりそうだ。
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