Lenovoが9月5日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで6日から開催される「IFA 2013」に先駆けてプレスカンファレンスを実施。スマートフォン「Vibe X」とタブレット「S5000」を発表した。
Vibe Xは、6.9ミリのスリムなボディに5インチのフルHD(1080×1920ピクセル)ディスプレイを搭載したスマートフォン。121グラムという軽さも特長で、丸みを帯びたボディも相まって、高スペックながら、カジュアルに使えるモデルに仕上がっている。液晶は広視野角のIPS方式となっており、Corning Gorilla Glass 3もサポートする。
機能面でのトピックが、500万という高画素のインカメラを備えたこと。このインカメラは画角が84度の広角なレンズを備えており、自分を含めた数人で撮影するのに適している。実際に試してみたが、3人は余裕で写すことができた。また、インカメラは顔認識機能も備えている。1300万画素のアウトカメラには、多彩なエフェクトも用意するほか、写真を使ってパズルやゲームを楽しんだりもできる。
OSはAndroid 4.2を採用。プロセッサーはMediaTekの「MTK 6589T」(1.5GHzクアッドコアCPU)を備え、16Gバイトのストレージと2GバイトのRAMを持つ。モバイル通信は3Gを利用できるが、LTEには対応しない。説明員によると、今後はLTE対応スマホの開発も検討しているとのこと。
会場には、Lenovoスマートフォンのプレミアムラインに位置付けられる「K900」も展示していた。背面にはステンレスを用いており、高級感のある仕上がりになっている。ボディカラーは金属感を強調するシルバーとブラックのほか、カラフルなオレンジも用意した。アウトカメラは1300万画素、インカメラはVive Xよりもやや小さい200万画素となっている。
Android 4.2、Intelの2GHzのクアッドコアプロセッサーを採用。6.9ミリというスリムなボディはVibe Xと同じだ。ディスプレイは5.5インチと大きく、解像度はVibe Xと同じくフルHD(1080×1920ピクセル)。いわゆるファブレットのようなサイズ感だが、もちろん通話もできる。モバイル通信は3Gのみで、LTEには対応しない。K900は7月から世界で発売されており、中国、ベトナム、フィリピン、インド、ロシアなどで扱っている。
タブレットの新製品 S5000は、1280×800ピクセルの解像度を持つ7インチタブレット。厚さはわずか7.9ミリと薄く、重さも246グラムに抑えた。8.6ミリ、290グラムの「Nexus 7(2013)」よりも薄くて軽い。それでいてデザインも安っぽくなく、背面にはメタルコーティングを施し、下部にはアルミを用いているなど、高級感にもこだわった。
3G+Wi-Fiのほか、Wi-Fiのみのバージョンを用意する。ただしこちらもLTEには対応しない。OSはAndroid 4.2を採用した。アウトカメラは500万画素、インカメラは130万画素、プロセッサーはMedia Tekの「8389」(1.2GHzクアッドコアCPU)。バッテリー容量は3450mAhで、Wi-Fiで8時間のWebブラウジングと連続6時間のHDビデオ視聴が可能。また、USB経由でほかのデバイスを充電することもできる。
Vibe Xは中国で10月に発売され、12月から他の地域でも販売される予定だが、欧州での発売は予定していない。S5000は11月ごろに世界で発売予定。説明員によると、Vibe XとK900は日本で扱う予定は現時点ではないようだが、タブレットのS5000は「日本でもコンシューマー向けに発売されるのでは」とのこと。続報を待ちたい。
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