CEATEC JAPAN 2013の富士通ブースでは、10月4日発売のNTTドコモ向け「らくらくスマートフォン プレミアム(F-09E)」を展示。そのほか、発売済みの夏モデル「らくらくスマートフォン2 F-08E」や「ARROWS NX F-06E」「Disney Mobile on docomo F-07E」、ソフトバンクモバイル向けの「ARROWS A 202F」の実機デモも行なっていた。
らくらくスマートフォン プレミアムは、らくらくスマホシリーズの使いやすさと操作性を継承したXi対応モデル。大きく分かりやすい文字表示や、ボタンのように押した感触がある「らくらくタッチパネル」など、シニア向けのユーザーインタフェースを備える。またAndroid標準のアプリマーケットである「Google Play」が利用でき、一般的なスマホと同じようにさまざまなアプリを自由にインストールできるのが特徴だ。
また富士通は、主にらくらくスマホのユーザー向けに「らくらくコミュニティ」というコミュニティサービスを提供しており、そのアピールも行なっていた。らくらくコミュニティにはテーマごとの掲示板や特定の少人数だけで集まれるサークル機能があり、さらにフォトコンテストなどのイベントも実施している。
無料であるにも関わらず、紛らわしい広告がなく、また専門スタッフが24時間チェックして不適切な投稿を監視するなど、インターネットのコミュニティやSNSに不慣れなシニア層でも安心・安全に利用できるという。らくらくホンやらくらくスマホ以外のユーザーでもユーザー登録ができ、PCやタブレット版の提供も近日中に予定している。登録時に必要なのはニックネームと居住地のみと、個人情報を入力せずに始められるのもポイントだ。
スマートフォン関連では、テレビなどの映像に情報を埋め込み、スマホの専用アプリで画面を撮影するとクーポンやお得な情報を入手できる技術の展示も行なわれていた。電子透かし技術を応用したもので、人間の目には違いが分からないよう、別の情報を映像に付加している。スマホを使ってテレビからネットへの導線を確保できるため、プロモーションやマーケティング用途での活用が考えられるという。
机の上の資料や指先の動きを検知して、自然で直感的なユーザーインタフェース(UI)を実現――として展示されていたのが、富士通研究所が開発した次世代UIの「FingerLink」だ。
ヘッド部にある3つのカメラが指先を3次元的に捉え、投影した情報を指先で直接操作したり、パンフレットやリポートなどの紙資料をスキャンしたりできる。また印刷物や手書きメモなどのアナログの資料と、スキャンしたデジタル情報を組み合わせたブレストも行える。
金融機関や旅行代理店の窓口業務など、資料を掲示しながら対面で応対する場合や、ショールームなどでのデモ展示用、企業内の会議支援といった利用シーンを想定しており、2014年度中の実用化を目指しているという。
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