Tegra K1がモバイルゲームでありがたい理由(2/2 ページ)

» 2014年02月03日 17時40分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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内部構造の見直しで最新アーキテクチャを組み込めた

 矢戸氏は、モバイルプロセッサのTegraシリーズに最新のKeplerアーキテクチャをどのようにして組み込んだかを説明している。Tegra K1のCPUコアは、従来と同じARMベースのCortex A15ながら、内部の見直した最新のRevision 3を採用。また、28ナノメートルHigh Performance Mobile Computing(HPM)プロセスの導入やTegra 4までに培ったノウハウなどで性能比省電力を高めたという。また、グラフィックスコアでも省電力性能を向上するため、オフチップメモリへのアクセスを抑える技術(Z-culling、テクスチャ圧縮、統合2次キャッシュ、LightSpeed)を導入している。

Tegra K1では、トランジスタレベルでも改善を行うことで性能比省電力がTegra 4から1.4倍向上した

 Tegra K1には、Cortex A15をクアッド+1コア採用したモデルと、NVIDIAが現在開発を進めている“Denver”CPUをデュアルコアで実装するモデルを用意する予定だ。A15採用のTegra K1は、32ビット長命令に対応して3wayスーパースカラー実装、動作クロックは最大2.3GHzとなるところ、Denverコアを採用するモデルは64ビット長命令に対応して7wayスーパースカラー実装、動作クロックは最大2.5GHzまでと仕様が異なる。

 NVIDIAでは、Tegra K1“Denver”モデルで想定するユーザー例として自動車関連利用を示し、設計やデザイン、開発におけるシミュレーションのほか、ナビゲーションや運転支援、車内エンターテイメントなどの制御プロセッサとしての利用場面を紹介した。

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