矢戸氏は、モバイルプロセッサのTegraシリーズに最新のKeplerアーキテクチャをどのようにして組み込んだかを説明している。Tegra K1のCPUコアは、従来と同じARMベースのCortex A15ながら、内部の見直した最新のRevision 3を採用。また、28ナノメートルHigh Performance Mobile Computing(HPM)プロセスの導入やTegra 4までに培ったノウハウなどで性能比省電力を高めたという。また、グラフィックスコアでも省電力性能を向上するため、オフチップメモリへのアクセスを抑える技術(Z-culling、テクスチャ圧縮、統合2次キャッシュ、LightSpeed)を導入している。
Tegra K1には、Cortex A15をクアッド+1コア採用したモデルと、NVIDIAが現在開発を進めている“Denver”CPUをデュアルコアで実装するモデルを用意する予定だ。A15採用のTegra K1は、32ビット長命令に対応して3wayスーパースカラー実装、動作クロックは最大2.3GHzとなるところ、Denverコアを採用するモデルは64ビット長命令に対応して7wayスーパースカラー実装、動作クロックは最大2.5GHzまでと仕様が異なる。
NVIDIAでは、Tegra K1“Denver”モデルで想定するユーザー例として自動車関連利用を示し、設計やデザイン、開発におけるシミュレーションのほか、ナビゲーションや運転支援、車内エンターテイメントなどの制御プロセッサとしての利用場面を紹介した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.