KDDIが3M戦略第3弾「au WALLET」を5月にスタート――田中プロ「ポイントが通信料支払いに使えるってウケませんかね?」石川温のスマホ業界新聞(1/2 ページ)

» 2014年02月21日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 2月13日、KDDIは3M戦略第3弾となる「au WALLET」を発表した。電子マネーとポイントサービスが一体化し、様々な加盟店で使えるようになるというものだ。マスターカードの仕組みにより、世界3000万店舗以上で利用可能で、auのポイントで携帯電話の利用料を支払うといったこともできるという。会見後には田中孝司社長の囲みが行われた。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年2月15日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


―― 今回のコンセプト、おサイフケータイのサービス開始当時に良く聞かれた話だが、振り返るとおサイフケータイは実績を残せなかったといえるのか。

田中社長 おサイフケータイは、おサイフケータイでメリットはあると思う。やっぱりポイントのところは意外と活用されていない。今回、一番大きいのは電子マネーがあり、しかも、ポイントもセットで、1回でバリューチェーンが回るところだ。こういうのはたぶん初めてだと思う。

―― それが総括的にできるというのがメリットなのか。

田中社長 電子マネーカードでポイントもセットになって、携帯の電話料金まで支払えるサービスって意外とない。他社もやっていない。それも使える。しかも、どこでも貯まるというのは地味なように見えるかも知れないが、結構、お客さんの心を打つのではないかと思っている。

(★ KDDI、ポイントの引当金が800億円もあるとのこと。これがどれだけ使われるかが注目かと)

―― 海外での利用はどうなるのか。

田中社長 マスターカードの世界3600万店、海外でもポイントがたまる。実際に海外で使うかどうかは知りませんよ。

(★ 海外でカードを盗まれても、アプリからすぐに利用停止ができるなら、便利だな)

―― ベースになっているのは、海外でよく売られているチャージ型のクレジットカードなのか。

田中社長 具体的にものを見られるとわかると思うのですけれど、クレジットカードではないマスターカードみたいなもの。いまの言い方、悪いかな。いまの誤解ある? お金は入っていないので、それをチャージできるようにしてある。それは、ウェブマネーのチャージシステムを使って、ケータイから1000円とか、月極の携帯電話の請求に乗ってくる。

―― 利用制限額はあるのか。

田中社長 それはこれから決めていくことになる。例えば15歳だったら2000円とか、設定することになるのだと思う。そういうことを詳細に決めて、開始前に発表したい。

(★ ポイントで電話代が支払えるなら、結構、使ってしまうそう。限度額は高めにできるといいな)

―― auが最初というわけではなく、マスターカードのシステムにauが載るという理解でいいのか。

田中社長 マスターカードだけではなくて、もうひとつウェブマネーをくっつけて、トータルとして新しいサービスを作った。

―― 全く新しい取り組みと言うことか。

田中社長 (担当者に向かって)どう?

担当者 サーバー型の電子マネーを利用して、バリューを管理する形でやっている、プリペイドカードとしては初めてです。

―― 海外に行って「これなに?」と言われて使えないことはないのか。

担当者 カードのデザインはクレジットカードに似ております。

田中社長 デザインは、これから発表するのですが、マスターカードのマークがついております。良く見るとクレジットカードぽくない。

(★ 店舗側はクレジットカードとして処理するのではないのかな)

―― カード番号はつくのか。ウェブ上でカード番号を入力して使えるのか。

担当者 できます。その通りです。

―― アメリカなどで売られているVISAの番号が入っているギフトカードに近いのか。

担当者 半分近いかと。リチャージャブルできるという点で違いがある。

―― ドコモのDCMXとはどう違うのか。

田中社長 かなり違っていると思う。iDはクレジットカードでしょ、DCMXは2種類あって、ミニとついていないもの。向こうはポイントはついてないよな。

担当者 (DCMXは)月額で利用できる金額が決められていて、リチャージャブルではない。

田中社長 相当違う。

―― なんで、ドコモ(のiD、DCMX)は鳴かず飛ばずなんでしょうか。

田中社長 そんなの知りませんよ。iPhone出してないからじゃないですか。

(★ iPhoneが出ていないってどういうこと?)

―― ローソンでPONTAを出せばそれでポイントが貯まるが、au WALLETで払ったら、PONTAにはポイントは貯まらないのか。

田中社長 そりゃそうですよ。そうじゃなきゃ、ダブルで入っちゃうじゃないですか。

―― ある意味、競合してしまうのではないか。

田中社長 それを競合すると見るかどうか。

担当者 今のご質問ですと、au WALLETを決済手段としてお使いの場合、さらにPONTAカードを出すと、PONTAにもポイントが貯まり、au WALLETにもポイントが貯まります。

田中社長 au WALLETには入らないでしょ。

担当者 入ります。

田中社長 ごめんなさい。あ、そうだ。

(★ さすがにここまで細かいことは田中社長でも把握していなかったということだな)

―― そうなると、ポイントカードの一元管理にはなってない気がするのですが。

担当者 ほかのカードもお使いになりたい方はそうなりますが、au WALLETを使いたい方は一枚で済みます。

田中社長 変なこと言ったなぁ。なんでなんだろう。

―― いままでのポイントカードを使いつつ、ダブルでau WALLETにもポイントが貯まると言うことで良いか。カードは減らないことになるが。

担当者 そうですね。

(★ 一連の質問、結構、的を射ている。確かに1枚のカードで済むようにはならないのだな。まぁ、ポイントを貯めても何に使えるかわからないカードもあるし、それであれば目的が明確なau WALLETで全部ためるという流れにはなるかも)

―― 決済とポイントがついているクレジットカードで支払う場合はそうではないですよね。

担当者 そうですね。

―― 独自のポイントカードで、他を統合していって自分のところのビジネスにしてしまおうという気なのか。

田中社長 そんな気はない。auのユーザーさんがウォレットを使うと、ポイントが貯まり、付加価値がついたようになると、いいかなって思う。あとは(KDDIに)ハンドリングチャージが少し入ったら、うれしいなと。

―― ポイントの原資はどこが持つのか。

田中社長 自分らのものは自分らが出しますし、加盟店は加盟店が出す。使えるところが出す。

―― 店舗側でリーダーなどの新しい機器を導入する必要はあるのか。

田中社長 マスターカードの機器はどこでもありますよ。だから一気にスタートできる。

(★ ここがミソよね。クレジットカード決済端末なら大丈夫というのが大きい)

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