スマホを操作するうえで、文字入力は欠かせない。これまでのケータイでは物理キーを押して入力するのが一般的だったが、Androidスマホの場合はディスプレイ上に表示されたキーボードをタッチする仕様だ。文字を入力する以外にもさまざまな機能があるので、これからAndroidスマホを使い始める人だけでなく、既に使っている人が気付いていない機能もあるだろう。
今回は、「GALAXY J SC-02F」と「Xperia Z1 SO-01F」で検証した。次回は別メーカー製品の文字入力方法を紹介するが、基本的な操作方法に大差はない。
GALAXY J SC-02Fは「iWnn IME for Samsung」、Xperia Z1 SO-01Fは「POBox Touch 6.2」という日本語入力システムを採用している。システムの違いはあれども、いずれの端末でも基本的な文字入力の方法は変わらない。
文字を入力する画面になると、初期状態では日本語入力のテンキーが表示される。これまでのケータイと同様、キーをタップするごとに「あ→い→う→え→お」と文字が切り替わるキーボードだ。このキーボードではスマホならではの「フリック入力」が可能で、キーを長押しすると、上下左右にその行のほかの文字が候補として表示される。「あ」を長押しした場合、上下左右に「い」「う」「え」「お」の文字が表示され、その方向に指をそのままスライドさせると文字を入力できる。また、長押ししなくてもその方向に指を素早くはらってフリック入力することも可能だ。
英語を入力するには、「あA」のキーをタップ。この場合もフリック入力が行える。数字を入力するには「123」のキーをタップする。顔文字や記号を入力するには、「123」キーを長押ししよう。
GALAXY Jでは、標準的な4方向へのフリック入力だけでなく、8方向へのフリックが可能な「8フリック」にも対応する。日本語入力キーでのみ利用できる入力方式で、上下左右に加え、斜めの方向にフリックすることで英数字の入力も行える。高度な入力方法ではあるが、いちいちキーボードを切り替えなくていいのが利点だ。
画面の自動回転をオンにしておけば、端末を横に向けた状態での文字入力が可能。その場合は「QWERTYキーボード」と呼ばれる、PCと同様の配列のキーボードが表示される。長文を入力するときなどは、このほうが両手で文字入力がしやすい。
また、縦画面のときにQWERTYキーボードを表示することもできる。日本語はフリック入力、英数字はQWERTYキー入力で使うなど、状況に応じて好みのキーボードをあらかじめ設定しておくといい。
Androidスマホはケータイと同様、予測変換に対応している。文字を入力すると、その単語の変換候補がキーボードの上に表示される。予測変換の精度は日本語入力システムによって差があるものの、一度変換した候補を学習するので、使えば使うほど自分向けに最適化されていく。
Xperia Z1では「オンライン辞書」という機能があり、この機能がなかなか面白い。インターネット上のデータベースを元に変換候補を表示するので、内蔵の辞書では表示されない特殊なキーワードにも対応する。ただし、圏外など通信環境がないときは利用できないので注意しよう。
通常の辞書では物足りない場合は「ユーザー辞書」機能を活用しよう。読みと語句を自由に登録できるので、「お疲れさまです。」という文章に「おつ」という読みを設定しておけば、「おつ」と入力するだけで変換候補に「お疲れさまです。」が表示される。ビジネスメールなどで頻繁に使うフレーズを登録しておけば、毎回入力する手間が省ける。
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