GALAXY Note edgeはスマホ業界の閉塞感を打開するか━━デバイスメーカーに期待したい「スマホの新しいカタチ」石川温のスマホ業界新聞

» 2014年09月12日 11時42分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 9月5日よりドイツ・ベルリンで欧州最大の家電関連展示会「IFA」が開催されている。今回のIFA取材で最も印象的だったスマホと言えば、やはりサムスン電子「GALAXY Note edge」だったかも知れない。

 写真で端末を見ると「ディスプレイの縁が曲がっていて、何がうれしいの?」と感じるだろう。

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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年9月6日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


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 しかし、実際に触ってみると、ちょっと未来を感じることができ、また「もしかしたら便利かも」という期待を抱くことができる端末と言えるのだ。

 別売りのカバーでディスプレイを閉じていても、側面が湾曲なので、メールの着信などを確認できる。様々な通知をすぐに把握できるのだ。カメラ撮影時にはサブメニューが湾曲部分に表示されるので設定変更がやりやすい。

 GALAXY Note 4では、ペンの感度も向上し、手書き入力において、さらに繊細な書き味を実現できている。

 正統進化はしているものの、GALAXY Noteシリーズも、すでに4世代となり、全体的に目新しさに欠けていた面はある。

 しかし、今回、湾曲ディスプレイを採用したことで、いままでGALAXY Noteに目を向けていなかったユーザー層も開拓できそうな期待感はある。

 GALAXY Note edgeを触っていて感じたのは、やはり「ディスプレイは正義」ということだ。

 ユーザーにとって、ディスプレイは常に目にしているデバイスであり、改めてインパクトは絶大であると思った次第だ。

 キャリアショップや家電量販店で機種変更に迷ったとき、最もわかりやすいのがディスプレイの違いだ。これまでは、大きさ、解像度などが比較対象であったが、すでに大きさは行き着くところまで来ており、「大き過ぎると持ちにくい」というところまで来ている。

 実際、ソニーモバイルコミュニケーションズのデザイン・商品企画部門長である田嶋 知一氏も「Xperia Z Ultraはかなりユーザーが絞られた機種だった」というように、スマホには適正な大きさというものがありそうだ。

 解像度においても、まだまだ進化は止まらないが、ユーザーがぱっと見た目で違いを判断できるほどの差異はなくなった感がある。

 そもそも「WQHD」といったアルファベットの羅列では、一般ユーザーには凄さが全く伝わらない。

 アップルが「retinaディスプレイ」と言い始めた時は明確な進化を感じられたが、最大でも5.5インチクラスのディスプレイで、感動する解像度というのも、もはや行き着くところまで到達した感があるのだ。

 そんななか、登場してきたのが、湾曲ディスプレイだ。

 LGエレクトロニクスが「G FLEX」を出したときはあまり利便性を感じなかったが、GALAXY Note edgeはこれまでの使い勝手は損なわずに、湾曲という新たな可能性を付加している点が評価できる。

 先頃発売したシャープ「AQUOS CRYSTAL」も、その存在意義は「狭額縁のディスプレイ」に尽きるといえる。

 サムスン電子もシャープもディスプレイを自社で開発できる体制があるからこそ、魅力的なスマホを作れるという点につながってくる。

 ソニーの平井一夫CEOは「OSは同じであっても、画質、音質、4K対応、バッテリーなど、OS依存ではないもので差異化できる」と語る。つまり、スマホで差別化をするには、サムスン電子やソニーはディスプレイであり、ソニーはカメラモジュールが重要というわけだ。

 スマホの進化は限界と言われているが、今回のシャープやサムスン電子の取り組みも見ていると、スマホでもまだまだワクワクできる余地は残っているような気がしてならない。

© DWANGO Co., Ltd.

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