限りなくケータイなAQUOS Kの外見に対して、内面、つまりソフト面はどうだろうか。Androidを搭載していることもあり、“中身はほとんどスマホ”と思いきや、中身“も”かなりケータイである。ダイヤルキーによる操作体系やタイル状のメニューなどユーザーインタフェースは、Androidとは感じさせない完成度だ。
終話キーの長押しで電源をオン/オフし、テンキーを押せばダイヤル画面になる。電話をかけるのにわざわざ「電話アプリ」を起動しなくても良いのが、スマホに慣れ親しんだ身には逆に新鮮だ。発着信履歴も十字キーの左右で表示でき、メールやアドレス帳、ブラウザ、カメラなどは専用キーから起動できる。
キャリアメールはEZwebメールを利用可能で、Gmailはブラウザ経由での利用となる。AQUOS KはAndroid端末ではあるが、Googleアカウントを登録できず、Google Playは利用できない。そのため一般のAndroidアプリはインストールできない仕様だ。その代わり、KDDIがAQUOS K用のauスマートパスを用意し、AQUOS K用にカスタマイズしたアプリを提供する予定となっている。なお、auケータイ向けのEZWebサービスやEZアプリ(BREW)には非対応だ。
ブラウザはAndroidの標準ブラウザに相当するものを搭載した。WebサイトをPCと同じように表示する「フルブラウザ」としての使い勝手も高いが、スマホ向けサイトが普及していることから、ケータイなのにスマホと同じようにWebが利用できる点がメリットだ。タッチパネル操作ではないものの、ブラウザについてはほぼスマホ並みの機能を持つ。
ブラウザと同様に“スマホ”な一面を見せるのがカメラ(アプリ)。Androidを採用した理由の1つに、「スマホで進化したカメラ機能をケータイにも持ち込みたかった」(説明員)というだけあって、「NightCatch」やリアルタイムHDR、「フレーミングアドバイザー」、ファインダー画面に映った英語をリアルタイムで翻訳してくれる「翻訳ファインダー」など、シャープ製スマホでおなじみのカメラ機能が搭載されている。
auケータイの中でも一番高度なカメラ機能を持っているAQUOS K。ケータイとしての使い勝手はそのままに、スマホならではの便利機能を体験してみたいのであれば、ぴったりの1台といえるだろう。
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