4月23日、サムスン電子の「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」が日本で発売された。特に注目を集めているのは、画面の両側がカーブしている「エッジスクリーン」を搭載しているS6 edgeだろう。
筆者は、普段から携帯電話やPCに詳しい人間だと思われていて、新しいスマートフォンのことをよく聞かれる。もちろん、S6 edgeのこともよく聞かれる。とりわけ「画面表示に違和感はない?」とか、「両側が曲がっていて、何がトクなの?」といったエッジスクリーンに関する質問が多い。もちろん、「ハイレゾ音楽、余裕(で聴ける)?」とか「サクサク動く?」とか、エッジスクリーンとは関係のない質問も寄せられる。
そこで、筆者がNTTドコモの「Galaxy S6 edge SC-04G」を実際に使って、寄せられた疑問(と、寄せられるであろう疑問)にひとつひとつ、2回に分けて答えてみることにした。既に購入済みという方はもちろん、購入を検討している方にとって、参考になれば幸いだ。
一番多く寄せられたのは、画面表示に違和感はあるか、という質問だ。「GALAXY Note Edge」では、対応アプリ以外をエッジ部で利用することはない。それに対し、S6 edgeではエッジ部も通常の画面表示に使われる。世に出ているAndroidアプリが全てS6 edgeを想定しているはずはなく、表示に違和感を禁じ得ない状況になるのではないか、という心配をしているのだ。
筆者もそういう心配をしていたのだが、S6 edgeを手にして1分でそれが杞憂(きゆう)であると悟った。想像していた以上に違和感を覚えないのだ。Webブラウズをしても、電子書籍を読んでも、動画を楽しんでも、エッジスクリーンのせいで見づらい、ということは全くない。もしも「どうしても信じられない!」というのであれば、実機を展示している店舗に出向いてチェックしてみるのも良いだろう。
次に多かったのが、持ち心地に関する質問だ。両端がカーブしているから、今までのスマホの持ち方では違和感があるのでは、と不安を感じているようなのだ。
筆者がスマホカバーやケースを付けないで運用した限りでは、このエッジスクリーンは、持ちにくいどころか、むしろ持ちやすさに貢献していると感じた。傾斜が、手のひらへの当たりを優しくしているのだ。ただし、カバーやケースを付けると、その形状によっては感想が変わるかもしれない。
S6 edgeの最大の特徴である「エッジスクリーン」。これを生かした機能を教えてほしい、という質問も寄せられた。
S6 edgeのエッジスクリーンでは、「Edge lighting」「People edge」「情報ストリーム」「ナイトクロック」を使うことができる。このうち、Edge lightingとPeople edgeはS6 edgeから搭載された機能だ。
Edge lightingは、本体を伏せた状態で着信や通知が来るとエッジスクリーンが光って知らせるという機能。People edgeで設定した連絡先からの着信・通信が来ると対応した色で光るようになっている。また、着信中に心拍数センサーに2秒間触れると、着信を拒否して自動的にSMSを送信する「クイック返信」機能を使うこともできる。
People edgeは、よく連絡する相手を登録することで、エッジスクリーンに出るラベルをスワイプして電話やメールのアクションをすぐに行える機能。不在着信や通知も、指定した色で点灯して知らせてくれる。登録できる連絡先は最大5件だ。
情報ストリームとナイトクロックは、Note Edgeから継承した機能。情報ストリームでは、追加フィードをGalaxy Storeでダウンロードすることもできる。ただし、常時表示はできず、画面スリープ中にエッジスクリーンを左右に素早くスワイプすると表示される。なお、エッジスクリーンは画面左側、右側いずれか片方のみ有効にできる。
次回は、エッジスクリーン以外に寄せられた、オーディオ関連、バッテリー、そしてデータ移行に関する質問に答えていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.