「GALAXY」から「Galaxy」へ――サムスンが「Galaxy S6/S6 edge」で目指す新しい世界Galaxy World Tour 2015 TOKYO

» 2015年04月08日 21時13分 公開
[井上翔ITmedia]

 サムスン電子ジャパンは4月8日、都内で「Galaxy World Tour 2015 TOKYO」を開催した。サムスンのフラッグシップスマートフォンの最新モデル「Galaxy S6」と、その派生モデルで曲面ディスプレイを搭載する「Galaxy S6 edge」を国内で初めて披露。Galaxy S6に対応するゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6」もあわせて発表した。

 Galaxy S6はNTTドコモが「Galaxy S6 SC-05G」、Galaxy S6 edgeはKDDIが「Galaxy S6 edge SCV31」、ドコモが「Galaxy S6 edge SC-04G」として、それぞれ4月23日に発売する。

 Galaxy VR Innovator Editionは全国のGalaxy SHOPで4月8日から体験展示を、23日から大手家電量販店のオンラインショッピングサイトで予約受付を開始し、5月上旬より順次配送となる。

 今まで、サムスンはギャラクシーを「GALAXY」と全て大文字で表記してきたが、2015年に投入するモデルからは「Galaxy」と改めることになった。これは、2015年をシリーズの「再出発」とし、改めて「良いスマートフォンを世に送り出そう」という強い決意を込めたため。

 サムスン電子ジャパン 営業グループ 部長の阿部崇氏は「(Galaxy S6とGalaxy S6 edgeの)開発プロジェクトを『ゼロプロジェクト』と呼んできた。原点に戻り、スマートフォンの本質に立ち返り、全てが新しいスマートフォンを作りたかった」と、開発の狙いを説明。その成果の現われが今回の2機種なのだ。

photo S6とS6 edgeを手に熱く語るサムスン電子ジャパンの阿部崇氏

 「Galaxy史上、最もデザイン性に優れ、美しさと圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えた」(阿部氏)両機は、ドコモ向け・au向けともにスマホとしては初めてとなる「LTE-Advanced」に対応。キャリアアグリゲーションによって下り最大225Mbps(auのWiMAX 2+では下り最大)で通信面、サムスン電子オリジナルの8コア64ビットCPU「Exynos7420 OctaCore」と3GバイトのDDR4メモリの採用でアプリ動作や描画面のパフォーマンスを向上させた。まさしく、「快適なスマートフォンライフを実現」(同氏)するべく生まれ変わったのだ。

photophoto GALAXY Note 4と比べCPUは20%(写真=左)、メモリは80%のパフォーマンス向上を果たした

 利便性の向上にも余念がない。今回発表された2機種では、国内向けのGalaxyとしては初めて「Qi」(チー)規格の「おくだけ充電」(非接触充電)に対応した。「充電用のパッドのあるカフェなど、いつでもどこでも気軽に充電できる」(阿部氏)のが特徴だ。「QuickCharge 2.0」(超急速充電)にも引き続き対応している。

photophoto 国内向けGalaxy初のおくだけ充電に対応。ちなみに「おくだけ充電」はNTTドコモの登録商標だが、au向けモデルでもこの商標を利用している

 「スマートフォンで最も重要な機能」(阿部氏)のひとつであるカメラ機能もさらに強化されている。まず、暗い所でもきれいに撮影できるようにするためインカメラにF1.9の明るいレンズを採用、センサーも500万画素に強化し、リアルタイムHDRにも対応した。アウトカメラもF1.9のレンズを採用し、光学式手ブレ補正を搭載している。今回の発表会ではiPhone 6で撮影した写真との比較も行われた。

 さらに、カメラをホームキーのダブルクリックですぐに起動できるようにした。高速起動と相まって、「シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる」(阿部氏)。昨今、自撮り(セルフィー)熱が高まっている中、ユーザーに寄り添った機能強化を図ったのである。

photophoto ホームキーをダブルクリックするだけで起動するカメラ機能(写真=左)。インカメラ撮影時は手をかざすだけで3秒後にシャッターを切ってくれる(写真=右)

 S6とS6 edgeではデザイン面においても従来とは異なる取り組みを進めている。サムスン電子ジャパン デザイングループの永田昌一氏は、「製品に宿る高機能が瞬時に伝わる美しいデザイン」という、今までのGALAXYシリーズとは異なるコンセプトでデザインしたことを説明。

 そのこだわりはまず素材に始まる。両機種ではメタル(金属)とガラスを「高度な匠の技で融合」(永田氏)させた。金属素材には航空機の機体にも使われる「アルミニウム6013」という合金をスマートフォンとして初めて採用。ダイヤモンド型に整形する「ダイヤモンドカッティング」を含めた20以上の行程を経て、メタルフレームが完成する。

 このフレームを画面・背面両側から包み込むガラスは、「現在のスマートフォンで最も耐久性に優れた」(永田氏)Corning社の「Gorilla Glass 4」を採用している。従来の「Gorilla Glass 3」と比較して約50%強度が増したこのガラスは、メタルフレームと合わせて耐久性を高めている。ガラスの視覚効果・奥行き感・透明感を生かすため、背面のガラス層の下に「光学フィルム」を入れた。このフィルムによって光が乱反射し、「宝石のような独特な輝き」(同氏)を放つ。実際に手に取ってみると、今までのスマホにはなかった質感を感じられるはずだ。

photo S6とS6 edgeのデザイン面を説明するサムスン電子ジャパンの永田氏
photo メタルフレームを採用したS6(上)とS6 edge(下)。薄くても強度を確保する上で役に立っている
photo 光学フィルムを挟み込んだ背面は、今までにはない質感で感動してしまうこと請け合い。Gorilla Glass 4を採用し、強度面も申し分ない

 S6 edgeでは「デュアルエッジスクリーン」もデザイン上の特徴となる。「ついつい触りたくなる」(永田氏)この画面を作るには、デザインは高度な加工技術を必要とする。ガラス面を曲げるのに800度以上の熱で加工することを始めとして、サムスンの技術の粋を、新しいGalaxyの幕開けのために結集させたものといえる。

photo デュアルエッジスクリーンを生かした機能のひとつが「ピープルエッジ」。登録した最大5件の連絡先からきた不在着信・メールをエッジスクリーンからスワイプするだけで確認できる

 新しいGalaxyの幕開けは、キャリアにとっても大変重要なことである。発表会ではNTTドコモ 代表取締役副社長の吉澤和弘氏とKDDI株式会社 代表取締役社長の田中孝司氏からメッセージが寄せられた。両者ともにとても熱の入った応援メッセージを送っていた。

photophoto NTTドコモの吉澤氏とKDDIの田中氏からも熱心なメッセージが寄せられた。特に田中氏からは、会場に行けないことをすごく残念がっていることが伝わってきた

 新生Galaxyに彩りを添える周辺機器も取りそろえる。発表会後に開かれたタッチアンドトライイベントでは、S6とS6 edge用純正オプションや公認ケース類も多数展示されていた。

 特に注目すべきは、発表会内でも紹介されていたGalaxy VR Innovator Edition for Galaxy S6だ。S6/S6 edge両機種がSuper AMOLEDディスプレイを採用していることを生かし、360度全方位のバーチャルリアリティ体験ができるというオプションだ。日本では「東京ゲームショウ 2014」で参考出展されていたが、製品として発売されるのはこれが初めてだ。

 Galaxy VRには加速度・ジャイロ・近接の各センサーが付いていて、ユーザーが頭や体を動かすとそれに合わせて映像も動く。筆者も体験してみたが、スマホでここまでできるのかという感動がそこにはある。Galaxy Shopで展示されるので、近くに店舗がある人はぜひ体験してほしい。

photophoto 国内では初めて発売されるGear VR(写真=左)。セットアップはGalaxy S6またはS6 edgeをはめこむだけと非常に簡単(写真=右)

photo Gear VR体験中の筆者。決して“ヘヴン状態”になっているわけではない
photo 会場の壁面に展示されていた純正・公認カバー類。これだけ種類がそろうのは、グローバルモデルの強みだ

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