現代のスマートウォッチよりスゴイ?――カシオの歴代多機能時計はこんなにユニークだった:樫尾俊雄発明記念館(2/3 ページ)

» 2015年06月06日 06時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

エンターテイメント:テレビリモコン搭載機や腕時計型MP3プレーヤーも

 腕時計で遊ぶとなるとカシオの独壇場だった。腕時計で対戦ゲームとか、誰が遊ぶんだ? と思った記憶がある。

 トップを飾るのは、テレビやビデオのリモコン機能を搭載した「CMD-10」。いわゆる学習リモコンで、増田氏は「当時BMWの一部車種のキーレスエントリーに赤外線を使っており、これを使えば腕時計で車のキーを開けられると話題になった」と話す。手首をリモコンにして使う。

photo 右が初のテレビリモコン搭載腕時計、「CMD-10」(1993年)

 1994年には赤外線通信を使って対戦ゲームができるゲームウォッチ「サイバークロス」

photo 「JG-100」(1994年)
photo 「JB-200」(1995年)。相手の攻撃を振動で知らせてくれる

 2000年にはとうとう世界初の腕時計型MP3プレイヤーを開発。「当時はよい無線技術がなかったので腕時計にイヤフォンケーブルをつなぐ必要があり、手にケーブルがからまって使いにくかった」(増田氏)

photo 「WMP-1」(2000年)

 同じく2000年には、世界初の腕時計型デジカメが登場。当初は画面もモノクロだったが、後継機ではカラー画面(とはいえ、今のものと比べるとかなり見づらいが)の製品も登場。専用のドッキングステーションでPCに撮った写真を転送できた。ただし、画像サイズは176×144ピクセルと非常に小さく、実用レベルかと言われると難があった。

photo 「WQV-1」(2000年)。QVとついている点に注目
photo カメラはこの位置についていた
photo 「WQV-3」(2001年)。とうとうカラー撮影が可能に
photo 「WQV-10」(2001年)。さらにカラー液晶を搭載。反射型カラー液晶なので室内では見づらいが

 2006年には手品ができる「MGC-10」が登場。これについてはもうどう突っ込んでいいのか分からない。

photo 「MGC-10」(2006年)

健康・フィットネス:脈拍や血圧を測れる時計は昔からあった

 今なお有望なジャンルが「健康・フィットネス」部門。現代の主流といっても過言ではなく、腕時計としてもランナー用のさまざまな機能がついたものは、今でも当たり前のように出ている。

 1986年、ラップメモリーを30個記録できるスポーツ用腕時計「SDB-300W」が登場。この四角い感じが80年代っぽい。1989年には加速度センサーで歩数や距離、速度を測る「EXW-50」、1991年には消費カロリーも算出する「JC-11」が発売。「当初は2軸のセンサーだったが、現在は6軸にまで進化している」(増田氏)

 1993年はピッチを評価(上がっているか下がっているかなど)してくれるマラソン用腕時計「RPS-100も」登場。2006年にはGPSを利用した世界最小最軽量の腕時計型スピードメーター「GPR-100」も出た。

photo 「SDB-300W」(1986年)
photo 「EXW-50」(1989年)
photo 「JC-11」(1991年)
photo 「RPS-100W」(1993年)
photo 「GPR-100」(2006年)

 この先がカシオっぽい。1987年には脈拍計搭載の「JP-100」、1992年は腕時計型血圧計の「BP-100」、1993年には運動時に燃焼した脂肪量を算出できる「FBR-10W」、2005年には別途心拍センサーを使い、心拍数を時計に転送する「CHR-100」が登場した。

 脈拍計測の原理はAppleWatchと同じで、光を当ててその反射を使ってカウントするもの。文字盤の右に指を置くと脈拍を測れるという仕組みだった。血圧は2本の指をセンサーに置き、脈波と血圧の相関関係を利用して算出していたという。

photo 「JP-100」(1987年)。右のセンサーに指を置き、反射を利用して測る
photo 「JP-200W」(1992年)。右の出っ張りがセンサー。JP-100より小型になった
photo 血圧を測れる「BP-120」。隣には「BP-400」も
photo 心拍数センサーを別にした「CHR-100」(2005年)

 さらに、燃焼した脂肪量を算出してくれる「FBR-10W」(1993年)、体力を5段階で評価する「FIT-100B」(1994年)なども見られる。

photo 脂肪量を測定する「FBR-10W」(1993年)
photo 体力を評価する「FIT-100B」(1994年)。運動時の脈拍を使って評価する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月27日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 「Galaxy Z Fold8」「iPhone Duo」を“メイン端末”として使う上での課題 縦型コンテンツの最適化をどう進める? (2026年10月26日)
  3. 「iPhone Duo」画面不具合の報告がSNSで話題 店頭デモ機の過酷な使用環境が起因か (2026年10月26日)
  4. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  5. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  6. KDDI、子会社モビコムのモンゴルでの火災について事実関係を公表 「法令違反行為を行っていない」 (2026年10月24日)
  7. 20〜30代限定の「ダイナースクラブ ゴールド」登場 スタバやスマホで10倍還元、「食べログプレミアム」が実質無料 (2026年10月26日)
  8. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  9. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  10. iFixitが「iPhone Duo」を分解 折りたたみスマホで最も修理しやすいが内側画面の修理に課題 (2026年10月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー