ヘッドマウントディスプレイで新婚旅行を疑似体験!――リクルートテクノロジーズが出展サムスンの「Gear VR」を採用

» 2015年06月25日 16時31分 公開
[房野麻子ITmedia]

 リクルートテクノロジーズが、6月20日、21日の2日間に渡って開催された、結婚・新生活に関するイベント「ゼクシィフェスタ 海外&国内リゾートウエディング」に出展。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使い、リゾート地を訪れているような疑似体験ができる体験コーナーを設置した。

photo 「Gear VR」を使って、リゾート地を訪れているような疑似体験ができる体験コーナーを設置。写真は担当の河村圭介氏
photo 来場者に分かりやすいように、OculusのヘッドセットとVR映像も展示されていた

 サムスン製のHDM「Gear VR」をユーザーが操作して、映像リストから好みのものを選んで再生すると、まるで現地にいるかのような、360度方向の景色を見られる。リゾート地での挙式を検討するカップルが、実際に現地を訪れずとも、景色や雰囲気が分かるようなサポートを行うことを目的として提供された。

 映像はアクションカメラの「GoPRO」を6台接続して一度に6方向を撮れるようにして撮影されたもので、軽井沢、北海道、沖縄、グアム、タヒチの5カ所を楽しめる。撮影データをHMDに投影することでバーチャルリアリティを実現しており、ユーザーの頭の向きをHMDが検知するので、360度全方位を見渡せるわけだ。Gear VRでコンテンツを再生するには、「Galaxy S6」か「Galaxy S6 edge」を使用する。今回はGalaxy S6をセットしたGear VRが3台が用意された。

photo Gear VRにはGalaxy S6がセットされていた。これを3台用意
photo 側面のセンサーをなぞって映像リストから好みのものを選ぶと、リゾート地の風景を360度全方向に見渡せる

 このコーナーを企画したのは、リクルートテクノロジーズ内の研究開発組織であるアドバンスドテクノロジ―ラボ。アドバンスドテクノロジ―ラボは、新しい技術やトレンドを察知し、将来のサービスに生かせるソリューションを開発することを目指しており、過去には自然言語処理による会話BOTの開発や、現役女子大生と共同でアクセサリー型のウェアラブル端末をやアプリを開発するイベントなどを行っている。

 担当の河村圭介氏は、Gear VRを採用した理由について「最新技術を採用し、しかも取り扱いやすいGear VRは、VR体験を提供するのに最適だ」と話す。PCと接続する必要がなくワイヤレスで取り扱いが楽なことや、たくさんの体験者が使うので衛生面で対処しやすいことをメリットとして挙げた。

 一方で、今回のイベントに参加することは直前に決まったため、映像コンテンツを十分に用意できなかったことが残念だったという。実際に体験してみると、ぐるっと360度、きれいな風景を見ることはできるものの、固定された場所で撮った映像がほとんどで、GoPROの撮影者が移動しながら撮った映像は1つだけだった。HMDでVRを利用したことがある人だと、少し物足りなく感じたかもしれない。

 ただ、今回のイベントではHMDを初めて体験する人がほとんどだったそうなので、「動きのある映像を見たい」という要望はあったものの、楽しんでもらえたということだ。来場者だけでなく、イベントに出展している人たちからの注目度も高かったという。

 今後は映像コンテンツを充実させ、さまざまなジャンルのイベントで提供したいという。「不動産や車、旅行、飲食店など、実物を見ないと分からないものとVRは相性がいいと思っている。今後もこうしたイベントに積極的に参加して、みなさんに体験してもらいたい」と河村氏は意気込み語った。

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