携帯電話番号をそのままに他社へ転出・転入するMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の場合はどこが安いのか。ケータイでは一般的にMNPの場合は本体価格が安くなるが、iPhoneも同じだ。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||||
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iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | |
本体価格 | 9万9792円 | 9万9792円 | 9万7080円 | 10万9920円 | 10万6560円 | 11万9520円 |
実質価格 | 2万3328円 | 3万6288円 | 2万8920円 | 4万1760円 | 2万8512円 | 4万1472円 |
実質価格を見ると、3キャリアとも機種変更より1万円程度は安い。そのなかで最安なのがドコモ。iPhone 6sなら2万3328円。6s Plusも3万円台だ。
続くのがソフトバンクで、本体が高価なのがau。どちらもiPhone 6s Plusになると実質価格でも4万円台だ。
MNPでも料金プランを比較する。実はキャンペーンなどを含めたトータルでの最安を目指すと、機種変更時とは違う料金プランが得になる場合がある。
NTTドコモの最安プラン | auの最安プラン | ソフトバンクの最安プラン | ||||
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基本料金 | カケホーダイ | 2916円 | LTEプラン | 1008円 | ホワイトプラン | 1008円 |
インターネット接続料 | spモード | 324円 | LTE NET | 324円 | S!ベーシックパック | 324円 |
データ定額 | データSパック | 3780円 | LTEフラット | 6156円 | パケットし放題フラット for 4G LTE | 6156円 |
24カ月合計 | 7020円 | 7488円 | 7488円 | |||
ここではドコモが最安だ。ドコモとソフトバンクは機種変更の内容と変わらない。ただしauは後述するキャンペーンで、適用条件のデータ定額が高いプランに限定されているため、安く済むのは旧プランの「LTEプラン」+「LTEフラット」の組み合わせとなる。
MNPのキャンペーンは機種変更時と比べ、内容が豪華になり、割引額がよりお得。ただし前述のように適用条件が厳しくなる。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||||
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iPhone 5s下取り金 | 下取りプログラム(iPhone 5s 16Gバイト) | −2万2680円 | 下取りプログラム(iPhone 5s 16Gバイト) | -2万520円 | のりかえ下取りプログラム(iPhone 5s 16Gバイト) | -2万520円 |
MNP関連の割引 | ドコモにチェンジ割(カケホーダイ 基本使用料12カ月1450円引き) | -1万7496円(-1458円×12回) | auにかえる割スーパー(LTEプラン 基本使用料12カ月0円) | -1万2096円(1008円×12回) | のりかえ割(ホワイトプラン 基本使用料12カ月0円) | -1万2096円(1008円×12回) |
MNP関連の割引2 | のりかえボーナス | -1万800円 | なし | − | なし | − |
12カ月合計 | -5万976円 | −3万2616円 | −3万2616円 | |||
下取り額はドコモがiPhone 5sならどの容量でも2万2680円となる。auとソフトバンクは2万520円で横並びだ。
一番お得なキャンペーンは、ドコモで「ドコモにチェンジ割」(1458円×12カ月割引)と「のりかえボーナス」(1万800円割引)を適用した場合だ。
auとソフトバンクでMNPをすると、パケット定額料の割引か基本使用料無料(いずれも12カ月間)の特典を受けられる。ただしauの「auにかえる割スーパー」は、「データ定額」を選ぶと、「データ定額5」か「データ定額8」以上でないと割引されない(安いデータ定額2や3では割引されない)ので、今回は旧プランの「LTEプラン」を選択して、基本使用料を12カ月無料とした。
ソフトバンクの「のりかえ割」も、「データ定額パック」の場合は「標準」か「大容量」が適用条件なので、こちらも旧プランの「パケットし放題フラット」を選択して「ホワイトプラン」の基本使用料を12カ月無料とした。
最後にMNP時のトータルコストをチェックしていく。機種変更時と同じく、iPhone本体の実質価格、料金プラン、キャンペーンの割引、下取り額を含め、24カ月分のトータルコストを求めた。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||||
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iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | |
本体実質価格 | 2万3328円 | 3万6288円 | 2万8920円 | 4万1760円 | 2万8512円 | 4万1472円 |
基本料金 24カ月時 | 6万9984円 | 6万9984円 | 2万4192円 | 2万4192円 | 2万4192円 | 2万4192円 |
インターネット接続料 24カ月時 | 7776円 | 7776円 | 7776円 | 7776円 | 7776円 | 7776円 |
データ定額 24カ月時 | 9万720円 | 9万720円 | 14万7744円 | 14万7744円 | 14万7744円 | 14万7744円 |
iPhone 5s下取り金 | −2万2680円 | −2万2680円 | -2万520円 | -2万520円 | -2万520円 | -2万520円 |
MNP関連の割引 12カ月分 | -1万7496円 | -1万7496円 | -1万2096円 | -1万2096円 | -1万2096円 | -1万2096円 |
MNP関連の割引2 | -1万800円 | -1万800円 | − | − | − | − |
24カ月合計 | 14万832円 | 15万3792円 | 17万6016円 | 18万8856円 | 17万5608円 | 18万8568円 |
MNPではドコモが最安となった。特にiPhone 6sは14万円台、iPhone 6s Plusが15万円台となっており、auやソフトバンクよりも3万円ほど安い。続くのがソフトバンクで、僅差で3位になったのがau。MNPではauが一番高いという結論になった。
というわけで、iPhone 5s 16Gバイト→iPhone 6s/6s Plus 64Gバイトへの機種変更、MNPを行うのなら、下取りも含めると、機種変更はau、MNPならドコモを利用するのがお得だ。
ただし下取りでは旧iPhoneの状態によって下取り額が変わるので注意してほしい。また安さを重視するのならSIMロックフリーのiPhone+MVNOの格安SIMという組み合わせも忘れないでほしい。この記事が少しでも新iPhone購入のお役にたてば幸いだ。
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