今回の取材では、Matchbookを利用している大学のミス&ミスター5人にも話を聞くことができた。Matchbookでいいね!をもらいやすいプロフィール写真やメッセージのコツを教えてもらった。
ミス&ミスターはMatchbookに一般ユーザーとして登録している。オンラインマッチングサービスに対して、女性陣2人は「完全なプライベートだとしたら抵抗感がある」そうで、自分から積極的に使うことはないだろうとのことだった。女性の友達とオンラインマッチングについて話すこともないそうだ。
「登録するのはいいけれど、依存はしたくないと思っています」(黒坂さん)、「男同士でマッチングサービスについて話すことはあります。彼女を作った友人もいます」(橋本さん)など、オンラインマッチングサービスについての印象は性別や性格でも異なりそうだが、全般的に男性は登録にそれほど抵抗感を持たない人が多いようだ。
プロフィール写真は、自分で変更しない限りMatchbookではFacebookのプロフィール写真が使われる。この写真について、自撮りは評判が悪かった。「安っぽくて出会い系に見える」(黒坂さん)、「ナルシストっぽく見える」(岡部さん)、「女性の方が顕著かもしれないですけど、プリクラ並みにあてにならない」(池田さん)など、すこぶる不評。オンラインマッチングサービスで自撮りは禁物だ。
では、どうすればいいのか。「モデルみたいな撮影をしろというわけではなくて、みんなで撮った写真を切り抜くくらいでいい」(黒坂さん)、「普段の風景をバックにした自然な写真がいい。写真の背景は話題のネタになります」(橋本さん)など、普段の様子がかいま見える写真がいいようだ。
ちなみにペットだけが写っている写真はNGという人が多かったが、「ペットと一緒に写っている写真は1人で写っているよりは好感度が高い」(池田さん)、「ペットと一緒に写っているなら自分撮りじゃないからOK」(岡部さん)だそうだ。
プロフィールの内容は充実している方が「ちゃんとしているという印象になって好感度が高い」(浅川さん)が、あまりに完全に埋めていると、必死さが垣間見えて引くという意見もあった。なかなか難しいところだが、スカスカしない程度に埋めておく方がよさそうだ。同様に、自己紹介文も「こういう人間です、というのを見せてほしい」(浅川さん)という意見が出た。1行、2行では物足りない印象だという。
Matchbookは互いにいいね!をし合うとメッセージのやり取りが可能になる。当日インタビューに答えてくれたミス&ミスターでメッセージのやり取りまで進んでいる人はいなかったが、Twitterなど他のSNSでメッセージをやり取りするときのコツを教えてもらった。
まず、いいね!やフォローをもらったら「ありがとうございます」とお礼を送るのは基本。そしてそこで終わらず、「どこに住んでいるの?」「仕事は何?」など、軽い質問を送るという。会話に慣れている人なら悩まないだろうが、何と書けばいいか分からない人もいるだろう。どんなメッセージが来るか聞いてみたところ、「受験生なんですが、どう勉強したらいいですか、とか」(浅川さん)など、勉強に関する質問は高校生からよく来るという。大学生からの質問は「次のイベントはいつですか」といったミスコン関連の質問が多いそうだ。
こういったメッセージや質問に対して、男性陣はおおむね回答するという。「メッセージが来るということは、好きになってくれたという指標。それを無駄にするのはどうかと思う」(黒坂さん)と、基本的にはうれしいと感じている。女性は恐れずメッセージを送ってみよう。
一方、女性陣は「ミスの子が返信することはないと思う」(池田さん)と消極的。危険だからと、ミスコンの運営側から注意するように言われることがあるそうだ。
質問は既にプロフィールに書かれていることでも構わない。「例えば住んでいる場所が東京だっていろいろな場所があります。要するにキャッチボール」(橋本さん)、「学生だったら部活やサークルについて。社会人や年上だと仕事のことを聞きます」(浅川さん)、「仕事の話は自分たちの知らない世界なので質問します」(黒坂さん)など、普通の会話と同じような内容でいい。
プロフィールに登録されていることでも、「プロフィールに美容師とあったら『美容師やってるんだ』みたいに」(橋本さん)。対面で話をする場合に、相手の言葉を繰り返すテクニックがあるが、それと同じなのかもしれない。
まとめると、プロフィール写真で自撮りは避ける、自己紹介は適度に詳しく、メッセージのやり取りは軽く、対面で語っているような感覚で、というところが、マッチングにつなげる一歩のようだ。
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