電源は容量1700mAhの内蔵バッテリーで、1日以上の動作が可能。製品には充電用の卓上ホルダが付属する。またお出かけ用の専用キャリングケースも別売オプションで用意する。
AIによる処理はクラウド側で処理しており、ネット接続、アプリ(機能)の追加など、全ての機能を使うには月額980円の「ココロプラン」に加入する必要がある。またロボホン発売に合わせてシャープは、MVNOとして月額650円からの専用SIMカードの提供。別途、月額990円の保守パックサービスも提供する。
ロボホンは2015年10月の「CEATEC 2015」に合わせて発表され、2016年前半の販売開始を目指していた。製品版のハードウェアは、CEATECで展示された試作機とほぼ同じとのことだが、ソフト面で作り込みが時間がかかったという。
その1つが音声対話によるユーザーインタフェースで、より自然な会話を成立させるのがハードルだった。またメールを読み上げる際、内容に合わせたしぐさ(例えば飲み会の誘いでは、ジョッキをあおるようなジェスチャーを見せる)をするよう、“芸の細かさ”にも磨きをかけた。
CEATEC 2015の会場以来、約半年ぶりにロボホンと再開したが、外見に大きな変化は見受けられなかった。初期設定を除くほとんどの操作は音声対話で行うが、周囲に話し声が多いと認識に失敗するものの、その精度は試作段階から上がっているようだ。
ロボ好きでなくてもココロ動くロボホンだが、20万以上する本体価格、そして月額のランニングコストなど、購入のハードルは決して低くない。クラウド経由の学習やアプリ(機能)の追加がそれに見合ったものなのかは未知数だ。ロボホンを“お迎え”する上で考えなくてはならないこと、また開発したシャープの狙いなどは別項でお伝えしたい。
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