スマートフォンとタブレットの中間サイズである“ファブレット”に属するのが、ZenFone 3 Ultra(ZU680KL)だ。ソニーのファブレット「Xperia Z Ultra」と同じ「Ultra」の名を持つが、Z Ultraが6.4型なのに対し、ZenFone 3 Ultraは6.8型とさらに大きい。もちろん、ZenFone 3シリーズの中では最も大きなモデルとなる。
プロセッサはSnapdragon 652、メインメモリは4GBで、性能はZenFone 3とZenFone 3 Deluxeの中間といった印象だ。だが、バッテリーは4600mAhと大容量のものを搭載し、大画面を生かした4Kテレビ相当の画像処理を実現している。
背面では指が届きにくいため、指紋認証はほかのモデルと違い、本体前面のホームボタンに搭載されている。
オーディオ機能も強化。2.4倍の音量で出力可能大型のデュアルスピーカーを搭載し、DTS Headphone:X 7.1サラウンド出力や、ハイレゾオーディオ再生にも対応した。
価格は479ドル(約5万2000円)。このサイズのスマートフォンの登場を熱望していたユーザーには、非常に気になる存在ではないだろうか。
なお、3機種ともUI(ユーザーインタフェース)はASUS独自の「ZenUI」の最新版「ZenUI 3.0」が採用されている。ホーム画面など見た目はZenFone 2やZenFone Zoomなどの既存モデルとあまり変わらない印象だ。
3機種は、それぞれが個性の強いラインアップとなっている。コストパフォーマンスの高い5.5型のZenFone 3、最強スペックを目指した5.7型のZenFone3 Deluxe、6.8型ファブレットのZenFone3 Ultra。多様化したユーザーそれぞれのニーズに1機種で応えるのではなく、それぞれにベストな製品を用意したということだろう。
なお、今回発表されたZenFone 3シリーズはグローバルモデルであり、ASUS Japanマーケティング担当者によると「日本での発売の有無、価格などは未定」とのこと。日本国内でも非常に人気の高かったZenFone 2の後継機種であることから、3機種全ての国内販売が熱望される。ぜひ、日本市場への早期導入を期待したい。
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