「通話定額」「特別扱い?」「auとの関係」――UQ発表会 質疑応答・囲み取材まとめ(1/3 ページ)

» 2016年10月25日 19時30分 公開
[井上翔,ITmedia]
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 UQコミュニケーションズは10月24日、新商品や新サービスを披露する「2016秋冬UQ発表会」を開催した。

 無線モバイルデータ通信サービス「UQ WiMAX」を手がけてきた同社が、沖縄県以外の全国でMVNOサービスとMVNE(MVNOの支援事業)をなりわいとするKDDIバリューイネイブラー(KVE)を合併してから1年が経過する。ある意味で「合併1周年記念」となる発表会で、同社の野坂章雄社長は何を語ったのだろうか。発表会での質疑応答と、その後の報道陣との囲み取材の様子を見てみよう。

UQコミュニケーションズの野坂章雄社長 UQコミュニケーションズの野坂章雄社長
CMキャラクターとの記念撮影に臨む野坂社長 新CMに出演するピンクガチャピン、永野芽郁さん、深田恭子さん、多部未華子さん、ブルームックとフォトセッションに臨む野坂社長

質疑応答

 質疑応答では野坂社長のほか、UQコミュニケーションズの事業企画部長の広井功一氏と事業開発部長の前島勲氏が対応した。

質疑応答の様子 質疑応答に臨む広井氏(左)、野坂社長(中)、前島氏(右)

―― 5分かけ放題(おしゃべりプラン)について質問したい。このようなサービスは他の事業者でも提供しているものだが、御社ではどのように差別化を図るのか。

野坂社長 UQ mobileにはすでに、30分あるいは60分、キャンペーンで1時間あるいは2時間の(無料通話分の付いた)プランを提供しているが、回数無制限にしてほしいという声が多かったことを受けて(おしゃべりプランを)提供することになった。MVNOであることもあり、完全無制限は限界があるので今のところは考えていない。

 今回の取り組みは、選択枠を広くして、少しでもお客さまのためになることを、ということを目指したものだ。

―― 言葉は悪いが、御社は格安スマホ(MVNO)におけるシェアはそれほど高くないと思う。将来的に(通信事業者として)どのようなポジションを目指していくのか教えてほしい。

野坂社長 総務省は現在この分野に非常に注力しており、Y!mobileを含めてこれから3年間で1500、1800、2100(万契約)と、かなり成長すると思われる。その中でUQ mobileは1年前に始めて(UQコミュニケーションズと合併して)、(端末を)そろえて、(サービス面で)まだまだこれからスタートという面もあるので、まだまだシェアは低い。

 しかし、1年前と比べると、UQ内部では(契約者は)5倍に増えており、これを加速度的に増やしていって、意欲としては新規(契約)の3分の1ぐらいは取っていきたいと思っている。

―― 端末のラインアップについて伺いたい。ASUSの「ZenFone 3 Deluxe」について、メインメモリが4GBの(下位)モデルがラインアップされているが、6GBのよりハイスペックな(上位)モデルが見当たらない。こちらの販売は検討しなかったのか。今後販売する可能性はあるのか。

前島氏 ASUSとは(販売に当たって)協議をしており、その結果、今回は4GBモデルを販売することになった。今後、お客さまの声を聞きながら、(6GBモデルの取り扱いについても)協議していきたいと思っている。

―― 端末のラインアップがそろってきた印象がある。その背景と、SIMロックフリースマホのVoLTE対応にUQコミュニケーションズがどのような役割を果たしてきたのか教えていただきたい。

野坂社長 ご指摘の通り、ドコモ系のMVNOと比べて、au系のMVNOに対応する端末が少ないというのは非常に大きな悩みで、1年前にKDDIバリューイネイブラーと合併したときは2機種しかない状況だった。合併後、我々も一生懸命メーカーなどに(au回線への対応を)働きかけてきた。

 その結果、7月15日には「iPhone 5s」が対応し、今回の発表会では中華系メーカーを含めてここまできた。我々としては良かったと思っている。

―― MVNOとして、ご多分に漏れずUQ mobileの昼間の通信速度が落ち込んでいるという指摘もある。この点について、どのような対策を取っていくか。

野坂社長 我々は(イードの)「格安SIMアワード」の速度部門でナンバーワンをいただいた。UQの自負としては「とにかく速度を上げなければ」と思っている。この数週間、別の理由から(速度が遅いという指摘を)若干いただいているが、早急に直した上で、速度をUQのウリにしていきたいと思っている。

―― 「APlay」について伺いたい。「DIGNO L」とのセット販売やUQ mobileのスマホのオプション品として販売を行うとのことだが、すでにUQ mobileのスマホを持っている人はどこから買えばよいのか。

前島氏 APlayは、専用アプリをプリンストールした「DIGNO L」とのセット販売と、端末のオプション品としてセット購入ができる。セット購入の場合、端末にアプリはプリインストールされていないので、別途インストールし、APlayと端末をペアリングしてもらうことで利用可能になる。

 既存ユーザーについては、UQ mobileオンラインショップでAPlayを(単品)購入し、アプリをインストールしてペアリングすれば使える。

―― APlayは、UQ mobileでのみ使えるものか、それとも他社のスマホと組み合わせて使えるものなのか。

前島氏 野坂(社長)のプレゼンテーションにもあった通り、「ヒアラブル」という新しいサービスやアプリを(APlayの製造元であるネインと)一緒に提供していこう、という契約になっている。

―― 通話定額について、多くのMVNOでは「オプション」として提供している中で、基本料金の中に入れ込んだのは差別化の意図からか。

野坂社長 「通話分数」をどう捉えるかは、個人的には微妙なことだと思っている。LINEやSNSでできてしまうこともあり、10年前、20年前と比べると「通話分数」がものすごくクリティカルかといえばそうではなくなっている。しかし、一方でこれからスマホに変える時に(通話分数が)気になるというお客さまもいらっしゃる。

 それから、MVNOでの「通話無制限」はいろいろな仕組みを中で行っていると思うが、その観点からバランスを考えた結果、このように(基本料金内に組み込むことに)なった。30分・1時間で切るよりは、このような組み立てが良いだろうと。先ほども言った通り、選択肢を増やすという趣旨での取り組みだ。

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