パナソニック システムネットワークスは、防水や耐衝撃性能を備えた「TOUGHPAD(タフパッド)」の新機種を、12月9日から販売する。
ドコモ版「FZ-N1GDPAAZJ」とKDDI版「FZ-N1GKPAAZJ」の2機種をラインアップし、法人向けに販売する。ただしパナソニックストアから個人で購入することもできる。パナソニックストアでの価格は12万円台(税別)。
2016年2月に発売した同モデルのバーコードリーダーを省いた“フラットモデル”で、代わりに指紋センサーを搭載した。また「個人で購入できること」と「防水性能をIPX5/7からIPX6/8に強化したこと」も違いとなる。バーコードリーダー搭載モデルよりも本体が10mm以上薄くなった(31mmから18.3mmに)。
TOUGHPADは、消防防災や配送業務、工事現場業務など、ハードな環境に従事する人を主なターゲットとしたスマートフォン。またバイクや自転車、フォークリフトなどの車載デバイスとしても想定している。
耐久性については、コンクリート面に6方向からの1.8m落下試験や、1mから連続落下試験2000回、高さ80cmからの鉄球落下試験、前後左右上下に1時間かけて振動を与える「MIL-STD-810G」準拠の試験をクリア。パナソニックの担当者によると、「1mからの落下試験では、他社のタフネス製品だと数百回で破損して動作しなくなる症状が出るが、TOUGHPADではクリティカルに影響する傷が付かない」ほど、群を抜いて耐久性が高いという。
IPX6の防水性能は、消火栓のホースなど、内径12.5mmの注水ノズルであらゆる方向から100リットル/分の水量を噴射しても浸水しないことを保証する。水圧と水量はIPX5比で5〜6倍に及ぶ。本体に水圧がかかっても端子のキャップが浮いたり、内側のパッキンを押し上げたりしないよう、構造を工夫したという。IP6Xの防塵(じん)と、-10℃〜50℃の耐環境性能もサポートする。
ディスプレイは4.7型HD(720×1280ピクセル)液晶で、最大500カンデラ/平方メートルという高輝度を実現。手袋を装着した状態や、画面に水滴が付いた状態でもタッチパネルを操作できる。さらに、設定から感圧式に変更することで、雨水や水道水などが画面にかかっている状態でも操作可能になる。
3200mAhのバッテリーは取り外して交換できる。1〜2分以内なら電源を切らずにバッテリーを交換できる「バッテリーウォームスワップ機能」も用意した。別売のクレードルで充電をすると急速充電となり、1時間で約6時間駆動の充電ができる。法人向けには、4端末を同時に充電できる4連式クレードルや、4つのバッテリーパックを同時に充電できる「バッテリーチャージャー」も販売する。
OSはAndroid 5.1だが、時期は未定ながらAndroid 6.0へのバージョンアップを予定している。カメラはアウトが800万画素、インが500万画素で、夜間撮影用の高輝度フォトライトも備える。プロセッサはQualcommのSnapdragon 800(MSM8974AB)、メモリは2GB、ストレージは16GB。au VoLTEもサポートしている。
本体はSIMロックが掛かっているが、ドコモとKDDIの規定に基づき(購入後半年など)、SIMロックの解除はできる。MVNOのSIMカードは(仕様上は使えるだろうが)動作保証はしていない。パナソニックストアでは端末単体を購入する形となり、SIMカードは別途契約するか、自前のものを使う必要がある。
機種名 | TOUGHPAD FZ-N1 |
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メーカー | パナソニック システムネットワークス |
OS | Android 5.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 800 MSM8974AB/2.3GHz 4コア |
メインメモリ | 2GB |
ストレージ | 16GB |
外部メモリ | microSD |
ディスプレイ | 約4.7型HD TFT液晶 |
解像度 | 720×1280ピクセル |
連続通話時間 | 約1440分 |
連続待受時間 | 約700時間 |
バッテリー容量 | 3200mAh |
アウトカメラ | 有効約800万画素CMOS |
インカメラ | 有効約500万画素CMOS |
サイズ | 約74(幅)×156(高さ)×18.3mm |
重量 | 約255g |
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