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» 2017年01月20日 12時45分 公開

年末も「LINEモバイル」と「mopera U」が“二強”か――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ回線12月編)通信速度定点観測(2/2 ページ)

[小林誠,ITmedia]
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夕方:「LINEモバイル」「楽天モバイル」が健闘!

 最後に、18時からの測定結果を見てみよう。

 雨はやんだが、風が強くなり、寒さも増している。しかし、横浜駅周辺の人出は最高潮に達している。なにしろ忘年会シーズンで、そこかしこで謎の歓声が上がる。人混みもすごい。当然、待ち合わせでケータイを使う様子があちこちで見られる。一見するとランチタイム以上に通信が混雑していそうな雰囲気だが……。

JR横浜駅西口での計測結果(夕方) JR横浜駅西口での計測結果(夕方)

 下り平均速度の1位は、LINEモバイルの37.19Mbps。前月も夕方で1位だったが、その時の約46Mbpsより若干落ち込んでいる。とはいえ、十分すぎる速度を確保している。

 2位も前月と同じくmopera Uとなった。速度は下り平均28.27Mbpsで、前月と比べると落ち込んでいる。LINEモバイルにそれと比べると離されたか。

 3位には平均25.88Mbpsの楽天モバイルが浮上。上々の速度といえるだろう。4位は平均13.19MbpsでU-mobile PREMIUMが入った。ここまでが下り平均10Mbps以上を記録したサービスだ。

 5位のFREETEL SIMは平均9.44Mbps、6位のWonderlink(LTE I)は平均7.45Mbps、7位のIIJmioは平均5.74Mbpsと続き、残りは1〜4Mbps台が連なる。

 ワーストワンはまたも0 SIMで、平均0.51Mbpsだった。ワーストツーはロケットモバイルで平均0.95Mbps。ワーストスリーは平均1.12Mbpsの「OCNモバイルONE」となった。

 夕方の計測において下り平均速度が1Mbps未満となったのは、2サービスのみ。前月は1サービスだけだったことを考えると「悪化した」ともいえなくもないが、ランチタイムと比べると速度的な苦しさはそこまで感じられない。夕方の混雑時はランチタイムと比べて大したことがないのか、それとも各社ともに年末に向けて回線や設備の増強をした結果なのだろうか。いずれにしても、今後の計測でも注視していきたい。

 上りの平均速度はについては、多くが10Mbps以上の速度を記録した。トップはLINEモバイルの平均14.5Mbpsで上下ともに好調だ。2位は平均13.24Mbpsでmineo。3位は僅差の平均13.23Mbpsで楽天モバイル。4位には平均12.36MbpsでDMM mobileが入った。

 上りの平均速度のワーストワンは、意外なことにドコモ純正のmopera Uで、平均でたったの1.63Mbps。ワーストツーは平均3.89MbpsのおかわりSIM、ワーストスリーは平均4.44MbpsのIIJmioと、意外な名前が並んだ。午前中やランチタイムと比べると、ワースト勢の結果は良くないものの、上り通信についてはおおむねストレスなく使える傾向にありそうだ。

JR横浜駅西口での測定結果(夕方)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 18:09 5.74 4.44
OCNモバイルONE 18:09 1.12 9.19
BIGLOBE LTE・3G 18:12 4.97 11.79
b-mobile(おかわりSIM) 18:12 2.61 3.89
LINEモバイル 18:15 37.19 14.5
楽天モバイル 18:15 25.88 13.23
NifMo 18:18 1.12 7.28
FREETEL SIM 18:18 9.44 9.48
ロケットモバイル 18:21 0.95 10.57
U-mobile PREMIUM 18:21 13.19 11.77
DMM mobile 18:25 3 12.36
Wonderlink(LTE I) 18:29 7.45 10.85
mineo(Dプラン) 18:29 4.4 13.24
Wonderlink(LTE F) 18:32 2.45 6.41
0 SIM 18:32 0.51 6.54
DTI SIM 18:35 2.27 10.87
イオンモバイル 18:35 4.92 8.35
エキサイトモバイル 18:37 3.33 8.79
ドコモ(mopera U) 18:25 28.27 1.63

まとめ:「LINEモバイル」が依然“主役” 混雑時もそこそこなサービス増加

 毎度のことではあるが、ドコモ純正のmopera Uは混雑時に強い結果を残した。ただし、12月については午前中の速度がそれほど速くなく、夕方の計測では上りのワーストになるなど、「常に最強」とは言いきれない面があることがあるところが難しいところだ。

 10月に加わったLINEモバイルは、3カ月連続でMVNO勢の主役となっている。12月については「いつもより通信速度が抑えめかな?」と感じるものの、通信速度面では「最有力」候補には変わりない。上りの速度を含めると、最も安定して速いサービスだ。

 12月は、他にも活躍するサービスが目立った。午前中はmineo、イオンモバイル、エキサイトモバイルが3強。ランチタイム・夕方という混雑時にはFREETEL SIM、楽天モバイルが健闘した。MVNE(MVNOを支援する事業者)が別の2サービスを同時にテストしているWonderlinkも上位には来るが、LTE IかLTE Fのどちらかがランクインするという状況であり、両サービスを通して安定しているわけではない。

 各サービスの傾向をまとめると以下の通り。

  • IIJmio……午前と夕方に期待
  • OCN モバイル ONE……速度伸び悩み
  • BIGLOBE LTE・3G……午前と夕方、上りに期待
  • b-mobile(おかわりSIM)……混雑時も底堅い
  • LINEモバイル……安定して高速!
  • 楽天モバイル……混雑時にも速度期待
  • NifMo……午前は強い、昼どきはダメ
  • FREETEL SIM……混雑時にも速度期待
  • ロケットモバイル……午前のみ速い
  • U-mobile PREMIUM……午前と夕方は速い!
  • DMM mobile……午前と夕方に期待
  • Wonderlink(LTE Iシリーズ)……午前と夕方は速い!
  • mineo(Dプラン)……午前と夕方に期待
  • Wonderlink(LTE Fシリーズ)……底堅さが魅力
  • 0 SIM……下りの速度は諦めて
  • DTI SIM……底堅さが魅力
  • イオンモバイル……朝は良好 混雑時も底堅い
  • エキサイトモバイル……朝は良好 混雑時も底堅い
  • ドコモ(mopera U)……下りは安定、夕方上りに注意

 終わってみれば、年末という通信条件が悪くなろう時期のテストでも、速度は極端に遅くなることはなく、いつもと変わらない面々が相変わらず強く、そして遅いところはやはり遅いまま、という結果であった。

 ただ、混雑時に低速になりつつも下り平均1Mbps以上を維持している「底堅い」サービスが多かったという印象だ。さすがに大みそかや元旦は通信量が膨大になり低速になるとは思うが、多忙な年末に極端な変化がなかったことはむしろありがたい。

 年が明け、春に近付くにつれMVNOサービスの新規契約も増えるはず。今後の速度の変化、また新たなサービス提供などに注目したい。

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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