mineoが参戦、WonderlinkとDMM mobileが好調――「格安SIM」15サービスの実効速度を比較(ドコモ回線10月編)通信速度定点観測(1/2 ページ)

» 2015年10月30日 21時47分 公開
[小林誠ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、7月から各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は10月編として、ドコモ系MVNOの通信速度をリポートしたい。au系MVNOについても同時に調査したので、別途記事化する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

「通信速度定点観測」バックナンバー
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通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の16サービスだ。今回から、ドコモ回線を使ったケイ・オプティコムの「mineo(Dプラン)」を追加している。

  • IIJmio
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBE LTE・3G
  • b-mobile(おかわりSIM)
  • So-net モバイル LTE
  • 楽天モバイル
  • NifMo
  • ぷららモバイルLTE(7GBプラン)
  • ワイヤレスゲート
  • FREETEL SIM
  • DMM mobile
  • U-mobile(LTE使い放題)
  • Wonderlink(LTE Iシリーズ)
  • Wonderlink(LTE Fシリーズ)
  • mineo(Dプラン)
  • ドコモ(mopera U)

 いずれのSIMも下り最大150Mbpsまたは225MbpsのLTEサービスに対応したものを使っている。このうちドコモの「mopera U」はMVNOではなく、ドコモが提供しているインターネット接続サービス。いわば“本家”の通信速度となる。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 2×2台
  • 計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST
  • 計測時間帯:平日午前(8時50分〜)、午後(12時30分〜)、夕方(18時〜)の3時間帯
  • 計測場所:JR横浜駅西口(午前、午後、夕方)、東京都港区のアイティメディア社内(午後のみ)
  • 計測回数:時間帯・場所ごとに1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 上記の計測時間帯については、筆者の準備スタート時を表記。実際に計測ボタンを押した時間は以降の各時間帯の表を見てほしい。なお通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。

 人力のテストなので、全てのサービスを同時に測定しているわけではないことはご理解いただきたい。本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

平日午前:DMM mobileが絶好調、BIGLOBE、b-mobileも20Mbps超え

 今回の測定は10月22日(木)にJR横浜駅西口前、10月26日(月)に東京港区のアイティメディア社内で行った。まずは横浜駅での午前中(9時00分〜9時35分)の測定結果をお伝えする。

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 当日の横浜駅周辺はいつも通りに、9時までは通勤、通学のため人が多く、9時を過ぎると人が少なめ。晴れ。前回に続いて今月も秋らしい爽やかな天気だ。

 今回の最速は「DMM mobile」で、下り平均25.07Mbpsだった。3回中2回が30Mbps以上で、特に目立った結果となった。他に20Mbpsを超えたのがBIGLOBE LTE・3G、b-mobile(おかわりSIM)。

 さらに「Wonderlink」の2サービス、mineo、「So-net モバイル LTE」、ドコモ本家(mopera U)と続く。前回やたら平均速度に差のあった、WonderlinkのLTE IとLTE Fはほぼ同じ測定値になった。

 逆に下りの通信速度でワーストワンとなったのが、「ワイヤレスゲート」の下り平均2.7Mbpsで、本サービスだけ2Mbps台と悪い。ただし7月からの測定を読んでいる方はご存じのように、ワイヤレスゲートはどんな時間帯でも平均3Mbps前後を出すのが特徴。今回もある意味では安定しているといえる。

 むしろ気になるのがワーストツーの「FREETEL SIM」(下り平均5.28Mbps)。9月の測定までは絶好調だったが、ここにきて失速。ユーザー数が増えて速度が落ちたのだろうか。

 上りの通信速度では、下りも好調な「BIGLOBE LTE・3G」がトップ。一方、ワーストにはドコモ(mopera U)が。本家は常に速度が良い印象だが、遅いこともある。ただ、どのサービスも上り平均10Mbpsを超えなかったので、それほど差はない。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 9:00 11.07 4.7
OCN モバイル ONE 9:00 11.27 4.1
BIGLOBE LTE・3G 9:08 20.78 9.14
b-mobile(おかわりSIM) 9:08 20.61 4.74
楽天モバイル 9:15 6.04 3.7
So-net モバイル LTE 9:15 16.32 5.52
NifMo 9:20 12.7 5.56
ぷららモバイルLTE 9:20 11.12 4.25
ワイヤレスゲート 9:25 2.7 2.93
FREETEL SIM 9:25 5.28 4.33
DMM mobile 9:28 25.07 5.46
U-mobile(LTE使い放題) 9:28 6.12 2.84
Wonderlink(LTE I) 9:32 18.22 5.27
Wonderlink(LTE F) 9:35 19.68 5.48
mineo(Dプラン) 9:35 19.49 5.44
ドコモ(mopera U) 9:32 16.06 2.16

平日午後:Wonderlink(LTE F)が下り25Mbps台で最速

 続いて横浜駅での午後(12時37分〜13時11分)の測定結果を見ていこう。

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 ランチタイムに重なると周辺でスマートフォンを使う人が多く、ネットワークも混雑し、一般的にMVNOのサービスは速度が低下する。実際、午前中よりも周囲の人が増えており、スマートフォンを手にしている人も多い。そのためか今回も0Mbps台が並ぶ結果になった。

 そのなかでMVNOの不利を覆し、トップになったのがWonderlink(LTE F)。MVNOのサービスながら下り平均25Mbpsと群を抜いており、筆者の記録ミスと思ったほどだ。もちろん13時過ぎの計測というタイミングが若干有利になった面はあるだろう。しかしそれでも午前中より速いのだから驚きだ。さらにLTE Iも好調だ。

 混雑時に強い本家のドコモ(mopera U)は2位につけている。DMM mobileは下り平均12.5Mbpsでトップ4に入った。

 面白いのがFREETEL SIMで、午前中に続き5Mbps台と速度が落ちない。今回は5位に入った。そして同様にワイヤレスゲートが3.16Mbps……本当に安定している。

 今回遅かったのは下り平均0.14Mbpsの「ぷららモバイルLTE」。9月の成績もいまひとつだっただけに、気になるところ。ただし上りは7Mbps超えで4位だった。

 上りの通信速度トップはSo-netモバイルLTE。2位がBIGLOBE LTE・3G、3位は「IIJmio」が続く。ワーストがmineoだが、今回も上りの通信速度にサービス間の差はさほどない。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 12:37 0.78 7.26
OCN モバイル ONE 12:37 0.22 6.31
BIGLOBE LTE・3G 12:43 0.79 8.87
b-mobile(おかわりSIM) 12:43 0.68 5.19
楽天モバイル 12:53 0.5 5.43
So-net モバイル LTE 12:53 1.99 9.57
NifMo 12:58 0.35 4.73
ぷららモバイルLTE 12:58 0.14 7.18
ワイヤレスゲート 13:01 3.16 3.34
FREETEL SIM 13:01 5.71 5.9
DMM mobile 13:05 12.5 5.8
U-mobile(LTE使い放題) 13:05 0.8 6.22
Wonderlink(LTE I) 13:08 17.47 5.68
Wonderlink(LTE F) 13:11 25.08 6
mineo(Dプラン) 13:11 1.49 3.13
ドコモ(mopera U) 13:08 18.46 6.22

平日夕方:Wonderlink(LTE F)とDMM mobileの勝負に

 横浜駅の夕方(18時3分〜18時35分)は、ランチタイムと比べると下り平均0Mbps台が減っている。テスト開始当初は。いつもより周囲に人が少ない印象で、時間がたつほどにぎやかになる。10月の周辺の様子は、9月までと異なり人の動きが30分ほど遅くなっているように思える。

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 最速値は大幅に落ちたが、下り平均4.98MbpsでまたもWaonderlink(LTE F)がトップ。続くのも4.03MbpsのDMM mobileと、今回はこのツートップが好調だ。

 意外なのがドコモ(moperaU)の3Mbps台。他のサービスと変わらずで、3Mbps台にIIJmio、「b-mobile(おかわりSIM)」、FREETEL SIM、mineoが固まっている。

 他のサービスでも何とか下り1Mbps〜2Mbps台をキープしていることが多く、下り0Mbps台は3サービスのみ。「楽天モバイル」「U-mobile(LTE使い放題)」、そしてワーストワンはまたもぷららモバイルLTE……今は耐える時期か。

 上りの通信速度を見ると、トップがNifmoの3.89Mbps。続くのがU-mobile。上りは全体的に低速で、Wonderlink(LTE I)とドコモ(mopera U)が1Mbpsを切ってしまった。夕方は昼間以上にスマートフォンの利用が多く混雑しやすいのだろう。

JR横浜駅西口での測定結果(夕方)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 18:03 3.59 1.69
OCN モバイル ONE 18:03 1.03 1.86
BIGLOBE LTE・3G 18:09 1.3 2.52
b-mobile(おかわりSIM) 18:09 3.54 1.65
楽天モバイル 18:16 0.6 1.57
So-net モバイルLTE 18:16 1.97 2.2
NifMo 18:20 0.91 3.89
ぷららモバイルLTE 18:20 0.25 2.65
ワイヤレスゲート 18:24 2.64 1.24
FREETEL SIM 18:24 3.69 1
DMM mobile 18:27 4.03 3.02
U-mobile(LTE使い放題) 18:27 0.58 3.76
Wonderlink(LTE I) 18:31 2.67 0.7
Wonderlink(LTE F) 18:35 4.98 1.84
mineo(Dプラン) 18:35 3.66 1.34
ドコモ(mopera U) 18:31 3.05 0.95

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