nuroモバイルが引き続き好調! 夕方はBIGLOBEモバイルが良好――「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線10月編)通信速度定点観測(1/2 ページ)

» 2017年11月18日 06時30分 公開
[小林誠ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大225Mbps」「下り最大375Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介。今回は2017年10月編として、ドコモ系MVNOの通信速度をレポートしたい。au系MVNOやY!mobileについても同時に調査したので、別途記事を掲載する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

SIMパッケージの写真

通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の18サービス。

  • IIJmio
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBEモバイル
  • b-mobile(おかわりSIM)
  • LINEモバイル
  • 楽天モバイル
  • NifMo
  • ロケットモバイル
  • FREETEL SIM
  • DMM mobile
  • U-mobile LTE使い放題
  • mineo(Dプラン)
  • DTI SIM
  • 0 SIM
  • イオンモバイル
  • エキサイトモバイル
  • nuroモバイル
  • ドコモ(mopera U)

 顔ぶれは前回代わりない。ドコモ純正サービスである「mopera U」を除くと、MVNOのサービスは計17となる。いずれのSIMもLTEの高速通信に対応したものを使っている。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×4台
  • 計測アプリ:RBB SPEEDTEST
  • 計測日時:10月26日(木)12時27分〜、18時05分〜、10月27日(金)8時54分〜
  • 計測場所:JR横浜駅西口
  • 計測回数:下りと上り3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。用意しているのは4台のスマホなので、全サービスを同時に測定しているわけではない。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値となる。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

午前:下りはNifMoがトップ! 0 SIMは引き続き悪くない結果に

 まずは8時54分から実施した午前中の測定結果をお伝えする。この時間帯のみ、他の時間帯の翌日に計測を実施した。

 天候は、爽やかな秋晴れ。前回、この時間帯の下り平均速度のトップはドコモ純正のmopera Uがトップで、MVNOでは「イオンモバイル」が68Mbpsと一歩抜きん出る結果を残した。今回はどうだろうか。

JR横浜駅西口での測定結果(午前) JR横浜駅西口での測定結果(午前)

 意外(?)にも、今回の下り平均速度のトップは48.11Mbpsを記録した「NifMo」。NifMoは前回も40Mbps台を記録しており、遅くはない。新たな主役に躍り出るか、今後に注目だ。

 2位には平均47.18Mbpsという僅差のmopera U。3位以下は「エキサイトモバイル」「IIJmio」「BIGLOBEモバイル」「楽天モバイル」「ロケットモバイル」「mineo(Dプラン)」、イオンモバイル、「nuroモバイル」と8サービスが平均30Mbpsで続く。

 20Mbps台を記録したのは、「OCNモバイルONE」「DMM mobile」「U-mobile LTE使い放題」「DTI SIM」の4サービス。「LINEモバイル」は10Mbps台だった。

 下り平均のワースト1は、3.3Mbpsの「FREETEL SIM」。前回もワースト2で冴えない状況が続く。11月1日から楽天に事業譲渡されたが、今後どうなるか。前回ワースト1だった「b-mobile(おかわりSIM)」は、今回ワースト2で平均5.18Mbps。ワースト3は、下り平均8.2Mbpsの「0 SIM」だった。

 最近の午前中のワーストは、これら3サービスで固定化されつつある。しかし、0 SIMについては速度が改善傾向にあるのが嬉しいところだ。

 一方、上り平均速度は、全サービスが1〜3Mbps台に収まっている。トップは平均3.62Mbpsで、何と0 SIMだ。ほんの少し前まで下りも上りもワースト1が続いていたことを考えると、本当に改善していることが実感できる。次点は平均3.6MbpsでOCNモバイルONEが続く。

 上りのワースト1は平均1.95MbpsのU-mobile、ワースト2は平均1.97MbpsのDMM mobileとなった。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 8:54 30.62 3.45
OCN モバイル ONE 8:54 24.48 3.6
BIGLOBEモバイル 8:54 34.98 2.45
b-mobile(おかわりSIM) 8:59 5.18 2.64
LINEモバイル 8:59 10.55 2.47
楽天モバイル 8:59 36.68 2.57
NifMo 8:59 48.11 2.64
ロケットモバイル 9:04 35.08 2.71
FREETEL SIM 9:03 3.3 3.33
DMM mobile 9:03 22.14 1.97
U-mobile LTE使い放題 9:03 26.84 1.95
mineo(Dプラン) 9:07 36.91 2.79
DTI SIM 9:07 20.5 2.08
0 SIM 9:07 8.2 3.62
イオンモバイル 9:07 30.23 2.49
エキサイトモバイル 9:13 38.94 2.53
nuroモバイル 9:13 36.18 2.91
ドコモ(mopera U) 9:13 47.18 2.93

午後:nuroモバイル強し! U-mobileも健闘

 午後(ランチタイム)と夕方の計測は、午前中の計測の前日(26日)に実施した。

 この日も爽やかな秋晴れだった。夏頃と比べると、駅周辺にいる人は少なめだ。

 ランチタイムは通信量が増えて混雑しやすい。そのため一気に通信速度が落ち、下り平均速度は1Mbps未満が続出する。前回、下り平均1Mbps以上を記録したサービスは3つだったが、今回はどうだろうか。

JR横浜駅西口での測定結果(午後) JR横浜駅西口での測定結果(午後)

 今回も、下り平均1Mbpsを超えた通信サービスは3つとなった。1位と2位は前回と同じで、mopera U(平均56.5Mbps)とnuroモバイル(平均27.72Mbps)。mopera Uはランチタイムでも50Mbps以上の速度が出やすい。nuroモバイルは前回の約14Mbpsよりも高速化しており、MVNO勢のなかでも混雑時の強さが際立ってきた。

 3位は前回平均1Mbps未満のU-mobileで、今回は平均4.45Mbps。毎回これくらい出てくれるだけでも好印象なのだが続くだろうか……?

 残りのサービスは、全て下り平均1Mbps未満となった。ワースト1は、残念なことに0 SIM。他のサービスと比べてもひときわ遅い平均0.19Mbpsという結果に終わった。前回はギリギリ1Mbps以上を記録したので期待していたのだが、改善は幻だったのか……?

 上り平均速度は、DTI SIMが上り平均3.48Mbpsでトップ。次点にはおかわりSIMが3.44Mbpsで迫り、他のサービスも平均1〜3Mbps台。ワースト1のイオンモバイルは平均1.07Mbpsで、辛うじて1Mbps未満を回避した。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 12:27 0.62 2.65
OCN モバイル ONE 12:27 0.45 1.68
BIGLOBEモバイル 12:27 0.85 1.76
b-mobile(おかわりSIM) 12:32 0.81 3.44
LINEモバイル 12:32 0.51 3.18
楽天モバイル 12:32 0.61 2.55
NifMo 12:32 0.35 1.75
ロケットモバイル 12:37 0.68 2.55
FREETEL SIM 12:37 0.35 3.12
DMM mobile 12:37 0.64 2.02
U-mobile LTE使い放題 12:37 4.45 2.56
mineo(Dプラン) 12:41 0.45 1.3
DTI SIM 12:41 0.42 3.48
0 SIM 12:41 0.19 2.35
イオンモバイル 12:41 0.63 1.07
エキサイトモバイル 12:45 0.64 1.55
nuroモバイル 12:45 27.72 2.43
ドコモ(mopera U) 12:45 56.5 1.69

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  4. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  5. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  6. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  7. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  8. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  9. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  10. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年