INFOBARやiida、幻のコンセプトモデルも展示 「ケータイの形態学 展」を見てきた「au Design project」15周年(1/2 ページ)

» 2017年07月20日 22時57分 公開
[房野麻子ITmedia]

 KDDIは、au Design projectが発足して15周年を記念した展覧会「ケータイの形態学 展」を、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で7月21日から7月31日まで開催する。開催前日の20日に報道陣向けの内覧会が行われた。

ケータイの形態学 展 「ケータイの形態学 展」は、7月21日から7月31日までの10日間、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で開催される。入場無料で11時から20時まで(最終日のみ17時に終了)

デザインを通じてメッセージを感じてほしい

 この展覧会では、プロダクトデザイン(コンセプトモデルおよび量産モデル)約70点のほか、カタログ、ポスター、コンセプトムービーなどのビジュアルデザインが展示される。この展覧会で初公開されるコンセプトモデルもある。

 展示は1章から5章に分けられており、au Design projectのコンセプトモデルや量産化された製品が、概要を説明したパネルとともに展示されている。1章から順に見ていくことで、au Design projectの歴史を時代背景とともに振り返ることができるようになっている。

 KDDI 商品企画本部 プロダクト企画部長の大井龍太郎氏は、「15年間、ケータイやスマホという身近なものをいかにデザインするかに取り組んできた。当時の時代背景やユーザーのライフスタイル、技術、いろいろな要素がデザインに含まれている。デザインを通じてわれわれのメッセージを感じてもらえるとうれしい」と語った。

ケータイの形態学 展 KDDI 商品企画本部 プロダクト企画部長 大井龍太郎氏

 また、この展覧会を企画・監修したプロダクト企画部の砂原哲氏は、「デザインの展覧会というよりは、形が生まれてきた背景が分かるような展示にしたいと考えた」と、展示会の意図と1章から5章に分けた展示内容について説明した。

ケータイの形態学 展 プロダクト企画部の砂原 哲氏。当初は“ケータイの形態 展”という「おやじギャク的な発想」の名前を考えていたという

INFOBARからG11まで〜初期のau Design project

 第1章は「手が好きな形態 デザインケータイの誕生と終焉 2001-2011」と題し、au Design projectという名称を使う以前、携帯電話をデザインから考える取り組みを始めた2001年のコンセプトモデルから、スマートフォンが登場する直前、ケータイ時代最後のデザインケータイ「G11」までの端末を展示している。

ケータイの形態学 展 au Design projectの原点となるプロトタイプモデル(2001年)。深澤直人氏とau Design projectのスタッフが意思の疎通を図るために作成された。レゴブロックや石けん、鏡を使って形づくられている
ケータイの形態学 展 プロトタイプのイメージが形となった「info.bar」(2001年)。深澤直人氏のデザイン。後に「INFOBAR」として製品化される
ケータイの形態学 展 深澤直人氏デザインの「ishikoro」(2002年)。このコンセプトモデルからau Design projectの名前が使われ始めた
ケータイの形態学 展 「talby」のコンセプトモデル(2003年)。マーク・ニューソン氏デザイン。コンセプトモデルではアルミの削り出しでボディーが作られていたが、当時の技術では難しく、量産化されたモデルでは樹脂が使われた
ケータイの形態学 展 「ITA」(2004年)。深澤直人氏デザイン。後に「neon」として製品化された
ケータイの形態学 展 吉岡徳仁氏がデザインした「MEDIA SKIN」(2007年)。触感を重視して作られた
ケータイの形態学 展 岩崎一郎氏がデザインしたコンセプトモデル「ON/OFF」(2008年)。仕事とプライベートで使い分けるケータイとしてデザインされた。非常にシンプルでコンパクトなモデル
ケータイの形態学 展 岩崎一郎氏がデザインした「G9」(2009年)。au Design projectで初めて国際ローミングに対応したモデル
ケータイの形態学 展 神原秀夫氏がデザインした「PLY」(2009年)。メーカーの生産拠点が海外に移転していき、PLYは東芝が日本国内で製造した最後の携帯電話になった
ケータイの形態学 展 深澤直人氏がデザインした「PRISMOID」(2009年)。文字をデザインの一部に使った80年代デザインへのオマージュ
ケータイの形態学 展 岩崎一郎氏がデザインした「G11」(2010年)。実質的に最後のデザインケータイとなった

iidaが始まった時代

 第2章は「魂を揺さぶる形態 ケータイはアートになりえたか? 2009-2011」というテーマで、草間彌生氏や名和晃平氏がデザインした「iida」のArt Editionsモデルを紹介している。これらのアート作品的な取り組みは、企業の文化貢献、文化活動の一環という目的もあったという。au Design projectを引き継いでiidaが始まった時代でもある。

ケータイの形態学 展 草間彌生氏がデザイン。「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」「私の犬のリンリン」「宇宙へ行くときのハンドバッグ」。美術館に寄贈されたものもあるという
ケータイの形態学 展 名和晃平氏がデザインした「PixCell via PRISMOID」(2010年)。ベースのPRISMOIDがクリスタルビーズで覆われている
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