KDDIは、au Design projectが発足して15周年を記念した展覧会「ケータイの形態学 展」を、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で7月21日から7月31日まで開催する。開催前日の20日に報道陣向けの内覧会が行われた。
「ケータイの形態学 展」は、7月21日から7月31日までの10日間、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で開催される。入場無料で11時から20時まで(最終日のみ17時に終了)この展覧会では、プロダクトデザイン(コンセプトモデルおよび量産モデル)約70点のほか、カタログ、ポスター、コンセプトムービーなどのビジュアルデザインが展示される。この展覧会で初公開されるコンセプトモデルもある。
展示は1章から5章に分けられており、au Design projectのコンセプトモデルや量産化された製品が、概要を説明したパネルとともに展示されている。1章から順に見ていくことで、au Design projectの歴史を時代背景とともに振り返ることができるようになっている。
KDDI 商品企画本部 プロダクト企画部長の大井龍太郎氏は、「15年間、ケータイやスマホという身近なものをいかにデザインするかに取り組んできた。当時の時代背景やユーザーのライフスタイル、技術、いろいろな要素がデザインに含まれている。デザインを通じてわれわれのメッセージを感じてもらえるとうれしい」と語った。
また、この展覧会を企画・監修したプロダクト企画部の砂原哲氏は、「デザインの展覧会というよりは、形が生まれてきた背景が分かるような展示にしたいと考えた」と、展示会の意図と1章から5章に分けた展示内容について説明した。
第1章は「手が好きな形態 デザインケータイの誕生と終焉 2001-2011」と題し、au Design projectという名称を使う以前、携帯電話をデザインから考える取り組みを始めた2001年のコンセプトモデルから、スマートフォンが登場する直前、ケータイ時代最後のデザインケータイ「G11」までの端末を展示している。
au Design projectの原点となるプロトタイプモデル(2001年)。深澤直人氏とau Design projectのスタッフが意思の疎通を図るために作成された。レゴブロックや石けん、鏡を使って形づくられている
「talby」のコンセプトモデル(2003年)。マーク・ニューソン氏デザイン。コンセプトモデルではアルミの削り出しでボディーが作られていたが、当時の技術では難しく、量産化されたモデルでは樹脂が使われた第2章は「魂を揺さぶる形態 ケータイはアートになりえたか? 2009-2011」というテーマで、草間彌生氏や名和晃平氏がデザインした「iida」のArt Editionsモデルを紹介している。これらのアート作品的な取り組みは、企業の文化貢献、文化活動の一環という目的もあったという。au Design projectを引き継いでiidaが始まった時代でもある。
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