新「iPhone」3機種と「ZenFone 4」「Galaxy Note8」「Xperia XZ1」のスペックを比較するどれが買い?(2/3 ページ)

» 2017年09月18日 12時39分 公開
[房野麻子ITmedia]

カメラの違いは?

 iPhone 8とXperia XZ1を除く4機種は2つのカメラを搭載する。iPhone X、8 Plus、Note8は通常カメラと望遠カメラの組み合わせ、ZenFone 4は広角推しだ。

 iPhone Xのカメラは、同じくデュアルカメラを採用したiPhone 8 Plusよりスペックが高く、サブの望遠レンズにも光学式手ブレ補正機能を搭載したので、2倍までのズームでも光学式手ブレ補正が効く。サブカメラが望遠、ダブルの光学式手ブレ補正搭載という点では、Note8といい勝負だ。

Note8 Note8はiPhone Xに匹敵するスペックのカメラを搭載

 ただ、Note8はメインのレンズがiPhone Xより明るいF1.7。また、全ての画素が位相差センサーになり、素早いAFと高画質を実現するデュアルピクセルセンサーを強みとしている。数値だけ見るとNote8に軍配が上がりそうだが、ここはぜひ実機で撮った写真を比較検証してみたいものだ。

 iPhone Xのセンサーの種類は「裏面照射型センサー」と記載があるので、恐らくソニー製だろう。ただし、Xperia XZ1などが搭載するメモリ積層型ではないので、960fpsのスーパースローモーション撮影や先読み撮影はできない。

イヤフォンジャックはある?

 iPhone 3機種には3.5mmのイヤフォンジャックがなく、Lightning端子に接続するか、AirPodsのようなBluetoothイヤフォンを使う。一方、Android3機種には引き続き3.5mmのイヤフォンジャックが搭載されている。ZenFone 4、Note8は底面、Xperia XZ1は上面に配置されている。

LTEバンドと各キャリアの通信技術にはどこまで対応?

 今回の新しい3つのiPhoneでは、3キャリアとも同じ型番のモデルを販売する。対応周波数は3モデルとも同じで、LTEバンドは、FDD-LTEがバンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、66。TD-LTEはバンド34、38、39、40、41、42となる。

 auは4つの周波数を束ねる「4CC CA(4 Component-Carrier Carrier Aggregation)」の導入により、iPhone 8/8 Plusで下り最大588Mbpsを実現すると発表。同じ周波数をサポートしていることから、iPhone Xも対応するはずだ。ドコモとソフトバンクは新iPhoneの通信速度はまだ公表していないが、Appleのサイトには理論値で下り最大800Mbpsとの記載がある。

 ZenFone 4は9月23日に日本でも発売となり、日本向けモデルの対応LTEバンドは、FDD-LTEがバンド1、2、3、5、7、8、18、19、28。TD-LTEがバンド38、39、40、41となっている。3CC CAまでのキャリアアグリゲーションに対応しているが、バンド42(3.5GHz帯)に対応していないことから、従来モデルとあまり変わらない通信速度になりそうだ。ちなみに、ZenFone 4の速度の理論値は下り最大600Mppsとなっている。

 Note8とXperia XZ1は日本向けモデルの対応バンドが公表されていないが、速度の理論値はNote8とXperia XZ1とも下り最大1Gbpsを達成している。

 6機種を比較してみると、Galaxy Note8とiPhone Xのスペックがやや高めという印象を受けたが、値段も(Note8の日本での価格は未定だが)高額だ。なおスペック表には入れていないが、付属のSペンを使ってメモを取ったり絵を描いたりといった、さまざまな操作ができるのはNote8だけ。

 ここで比較したAndroidの新モデルもじきに日本に登場するだろう。じっくり比較しながらベストなモデルを選んでほしい。

【訂正:9月18日24時52分 初出時に「Xperia XZ1」を「Xperia Z1」としていた箇所がありました。おわびして訂正いたします

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