ドコモが「マルチプロファイルSIM」を開発 eSIMとの違いは?

» 2017年11月29日 16時02分 公開

 NTTドコモは、11月28日にジェムアルトの技術協力のもとで開発した「マルチプロファイルSIM」について発表した。

 本製品には、1枚のSIMに電話番号や契約内容などの複数社分の加入者情報を格納。手持ちのスマートフォン/タブレットに挿入すれば、SIMを差し替えずに渡航国や地域に応じてプロファイルを自動/手動で切り替えられる。

 日本ではNTTドコモのプロファイルとなるため、出国までの間や海外からの一時帰国時などでもSIMを差し替えせずに従来通りの通信サービスを利用できる。スマートフォン/タブレットなど、人の利用を想定したものは世界初。

 eSIMも1枚のSIMで複数キャリアの情報を書き換えられるが、遠隔でSIMカードに書き込むため仕組みが異なる。またeSIMでは手動で通信キャリアを選ぶ必要があるが、マルチプロファイルSIMは、事前に設定したキャリアのネットワークに現地で自動で接続するため、ユーザーの手間は少なくなる。

 マルチプロファイルSIMはeSIMに置き換わるものではない。「eSIMは遠隔で書き込めるメリットがある。一般ユーザーにとって、できることは似通っているが、両社の特徴を生かしながら、どういうサービスがいいかを検討したい」(NTTドコモ)

Photo 「マルチプロファイルSIM」のイメージ

 NTTドコモとジェムアルトは2016年2月から「コネクサス・モバイル・アライアンス」に加盟する通信事業者と技術検証を進めており、プロファイル切り替え機能の安定性が確認できたため実証実験を行う。

 実験ではタイのTrueMove HとベトナムのVNPTを提携先通信事業者とし、両国に支店・工場などがある法人へ合計100回線を提供。現地での業務利用について使用感やネットワーク品質を評価し、2018年度内のサービス提供開始を目指す。実験期間は2017年12月1日から2018年3月30日までを予定する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月30日 更新
  1. スマホの「SIM組み合わせ」を3カ月で3回も変えた話 楽天モバイル→日本通信→Y!mobileからの移行先を思案中 (2026年06月29日)
  2. 松屋の券売機が「思いのほか使いやすかった」 それでもネットで不評なのはなぜ? (2026年06月29日)
  3. ティム・クックCEOが「もはや限界」と値上げに言及――すでにAndroidでは値上げラッシュが始まる (2026年06月28日)
  4. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  5. ダイソーで770円の「備えラジオ」は“備える”以上に”ノスタルジック”だった件 目的に徹したシンプルさが懐かしさを呼ぶ (2026年06月27日)
  6. ソニー「aiboはやめません」──“次の開発”も明かす オーナーに「安心してください」と呼びかけ (2026年06月27日)
  7. ソフトバンクの5G通信が速くなる「Fast Access」を試す 非対応回線と有意な差も、見えてきた“次の課題” (2026年06月27日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. NHKはなぜ「スクランブル化」しないのか? 「公共放送」という位置付けが足かせ? (2026年06月27日)
  10. 「EV=長距離は不安」は本当か テスラ・モデルYで東京〜大阪を走破して分かったリアル (2026年06月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー