携帯電話の故障原因1位は「ディスプレイの破損」 4割が修理せず

» 2018年01月11日 06時00分 公開

 オークネットが運営するオークネット総合研究所は、1月10日に「携帯端末(電話)の修理に関するアンケート」の結果を発表した。調査期間は2017年10月20日〜24日、調査方法はインターネット、対象は全国15歳以上の男女各300人(計600人)。

 使用している端末は、「スマートフォン」が88.3%、「タブレット」が16.7%、「格安スマートフォンが10.0%、フィーチャーフォン(ガラケー)」が7.3%。購入状況は「新品」が97.8%、「中古」が2.2%。

男性よりも女性の方が修理をしない

 過去2年間に破損・故障・不具合があったかどうかについては、69.0%が「なかった」と回答。「あった」と回答した割合は年代が上がるにつれて低くなり、使用頻度や使い方に差があるためと推測される。

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 破損・故障・不具合の状況は「ディスプレイ(ガラス部分)が割れた」(30.7%)、「フリーズした」(26.3%)、「電池の減りが著しく早くなった」(21.0%)の他15〜18%前後のものが複数あり、多岐にわたる。年代別に見ると、10代〜30代は40代〜60代以上よりも「ディスプレイ(ガラス部分)が割れた」が高い傾向にあった。

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 破損・故障・不具合の修理を「した」が 58.6%、「しなかった」が41.4%で、男女比で「(修理)しなかった」を見ると男性は36.8%、女性は45.5%となった。修理をしなかった主な理由は「修理しなくても使えそうだったから」(42.9%)、「新しいものに買い替えたから」(35.1%)、「修理に出すのが面倒だったから」(18.2%)、「修理費用が高額だったから」(16.9%)。

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キャリアショップで修理が最多

 修理をした場所は「キャリアの正規販売店」(68.8%)が最も多く、「家電量販店」(10.1%)、「街の携帯販売店(キャリアの正規販売店ではないところ)」(6.4%)と大きな差が出た。その場所を選んだ理由を複数回答で聞いたところ「その端末を購入した店だったから」(44.0%)、「保証が使えたから」(43.1%)、「職場や家から近かったから」(18.4%)、「修理期間中、代替機を貸してくれたから」(12.8%)、「信頼できそうだったから」(10.1%)だった。

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 修理費用は「0円(保証適用も含む)」が48.6%で、5000円以上かかった割合は23.9%。修理時間は36.6%は当日中に修理が終了し、具体的には「1時間未満」が15.6%、「1時間〜3時間未満」が12.8%、「3時間〜5時間未満」が7.3%、「5時間以上」が0.9%だった一方で、「1週間程度」は20.2%、「2〜3日」は18.4%だった。

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 「キャリアの正規販売店」では当日中に修理が終了しているのは27.9%で、「2〜3日(18.7%)」や「1週間程度(25.3%)」が多い。「街の携帯販売店(キャリアの正規販売店ではないところ)」では71.4%、「街の携帯修理店(修理を専門にしているところ)」では100%が当日中に修理を終えている。

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 修理の満足度は「満足」が82.6%、「不満足」が17.4%。満足の理由は「希望通りの修理をしてもらえたから」(60.0%)、「修理後、不具合が起きていないから」(31.1%)、「保証が使えたから」(22.2%)、「修理費用が安かったから」(16.7%)。不満足の理由は「修理に時間(期間)が思ったより長くかかったから」「完全に修理できていなかったから」「修理受付まで長時間待たされたから」がそれぞれ31.6%だった。

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 修理店の種類について聞いたところ、最も認知度が高いのは「メーカーの正規修理店」(68.0%)で、「総務省の登録を取得している修理店」(11.2%)、「正規修理店でも登録修理店でもない修理店」(16.5%)と大きく差が開いた。「知っていたものはない」も29.5%となり、修理店の違いを意識していないユーザーも多い。

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 携帯修理店があると便利だと思う場所を複数回答で聞いたところ1位は「コンビニ」(53.3%)、2位は「駅の構内」(41.5%)、3位は「デパート/ショッピングセンター」(41.3%)。年代別では10代〜30代は「駅の構内」の割合が高く、「コンビニ」「郵便局」「銀行」は年代が上がるにつれて高くなった。

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