WiMAX 2+ルーターの新機種は“SIM”に注意?/九州地方のWiMAX 2+事情5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/2 ページ)

» 2018年02月15日 15時00分 公開
[島田純ITmedia]
前のページへ 1|2       

WiMAX 2+ルーターで進むSIMカードの「サイズ変更」

 これまで紹介した通り、「L01からL01s」あるいは「W04からW05」にはスペック面での大きな変更はありません。しかし、W04、L01sと以前取り上げた「Speed Wi-Fi NEXT WX04」は、SIMカードが「au Nano IC Card 04 LE U」に変更されています

au Nano IC Card 04 LE U WX04以降の新型ルーターに使われている「au Nano IC Card 04 LE U」

 初代WiMAX 2+ルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」以来、全てのWiMAX 2+ルーターは「au micro IC Card(LTE)」というmicroSIMカードを使っていました。

 そのため、UQコミュニケーションズが保証するものではありませんが、このSIMカードは全てのWiMAX 2+ルーターで融通できました。例えば、「自宅・事務所では据え置きルーター、外出先ではモバイルルーター」といったふうに、1枚のSIMカード(1つの契約)で使い分けすることもできたのです(SIMカードの差し替えという手間はかかりますが……)。

au micro IC Card(LTE) 従来のWiMAX 2+ルーターで使われてきた「au micro IC Card(LTE)」

 しかし、SIMカードのサイズ変更によって、WX04/L01s/W05では従来のSIMカードを融通できなくなりました。また、逆にWX04/L01s/W05で使われているSIMカードは、WX03/L01/W04までの機種で使うことができません

 少し詳しい人なら保証対象外であることを承知で「SIMカードアダプターを使えばいいのでは?」と考えるかもしれませんが、それもできないようになっています。

 当然ながら、今後発売される機種はnanoSIMカードに対応するものが増えていくと思われます(全てとは言いきれませんが……)。それを前提すると、「microSIM対応端末」「nanoSIM対応端末」の混在はそこまで長期化しない(≒遠くないうちにnanoSIM対応に一本化される)と思われますが、「最新機種を購入した後も過去の機種も併用したい」と考えている人は注意が必要です。

WiMAX 2+の下り最大440Mbps“非対応”エリア

 2018年1月上旬、筆者は福岡市を訪問しました。その際、ホテルでの通信手段としてWiMAX 2+ルーターを使いました。

 旅行や出張時にWiMAX 2+ルーターを使う時に一番気になる電波状況ですが、宿泊したホテルが交通の要所である博多駅の近くだったこともあり、電波面では問題ありませんでした。

 しかし、実際にPCをWiMAX 2+経由でネットにつないで作業をしたところ、電波は良好なのに「何か通信が遅い……」と感じました。

 「あれ? ひょっとして混雑してるのかな?」と思って調べたところ、福岡市内全域のWiMAX 2+サービスは下り最大220Mbps止まりで、ほぼ全国に広がっている下り最大440Mbps対応がなされていなかったのです。

 WiMAX 2+の下り最大440Mbps対応は、2017年2月時点で「ほぼ全国エリア」で完了しています。2018年1月現在、エリアマップベースでこれに対応していない政令指定都市は福岡市、北九州市、熊本市と、九州に集中しています。九州地方全体で見ても、県庁所在地で下り440Mbps対応がほぼ完了しているのは宮崎市と那覇市のみです。

福岡市近辺のエリアマップ UQコミュニケーションズのエリアマップを調べると、福岡市内全域が「下り最大440Mbps」に“非対応”。九州地方の県庁所在地で対応がほぼ完了しているのは宮崎市と那覇市のみ

 下り最大440Mbps対応エリアでは、「ギリギリ圏内」あるいは「端末上のアンテナは5本中1本」というような状態でも、それほどストレスを感じることなく通信できるようになりました。

 一方、今回の福岡市のような環境では「旅行や出張中に取った大量の写真をクラウドサービスにアップロードしつつ、PCで作業」という使い方をすると通信が重たい(通常時よりも時間がかかる)ことを実感してしまいます……。

 1日も早く、九州地方における下り最大440Mbps対応エリアが拡大することを期待しています。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  3. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  4. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  5. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  6. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  7. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  8. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  9. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  10. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年