ソニー最後の“非mova”ブランド ドコモ初の6万5536色表示に対応した「DoCoMo by Sony SO503i」(懐かしのケータイ)

» 2018年07月07日 10時00分 公開
[ITmedia]

 思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのソニー(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)製ケータイ「DoCoMo by Sony SO503i」です。

「DoCoMo by Sony SO503i」(閉じた正面)
「DoCoMo by Sony SO503i」(開いた正面) 「DoCoMo by Sony SO503i」

 2001年に発売されたSO503iは、最後の「DoCoMo by Sony」ブランド端末です。

 この後、ソニーの携帯電話端末事業は「ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ」に移管。SO503iのマイナーチェンジモデルである「mova SO503iS」からは、他メーカーと同様にmovaブランドを冠して発売されるようになります。

「DoCoMo by Sony SO503i」(閉じた背面)
アンテナを伸ばした様子

 液晶側は丸みを帯びた形状なのに、テンキー側はスクエアな形状をしているという独特のデザインで、機種名は覚えていなくてもそのシルエットは覚えている方も多いのではないでしょうか。

 もう1つの特徴は、503iシリーズで最大の2.1型ディスプレイ。大きいだけでなく、ドコモでは初となるTFT液晶を搭載し、表示色数も6万5536色と当時としては最高のスペックでした。

キー回り
ちょっと開いた様子

 ただ、当時のTFT液晶はまだ消費電力が高く、503iシリーズ中最大の容量となる680mAhのバッテリーを採用たものの、連続待受け時間は210時間と他機種の半分ほどの時間しか持ちませんでした。

 また、「液晶につく傷」などを理由に希望者に対して改善品との交換を始めた直後に、iアプリにかかわるセキュリティ関連のバグが見つかり、それまでに販売した全42万台を回収・交換する事態になったことも大きな話題になった製品でした。

「DoCoMo by Sony SO503i」の主な仕様

  • 発売日:2001年3月9日
  • キャリア:NTTドコモ
  • メーカー:ソニー
  • サイズ:約49(幅)×98(高さ)×28(奥行き)mm
  • 重量:約115g
  • メインディスプレイ:2.1型(120×160ピクセル)半透過型TFT液晶 6万5536色
  • ボディーカラー:チタン&ブラック、ホワイト&シルバー、キャンディオレンジ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  7. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー