米Appleが、次期「iPhone」などを発表するであろうスペシャルイベントを9月10日(日本では11日)に開催すると発表しました。いつものように、思わせぶりな画像を添えて。
イベントの告知ページを飾るのは、5色に塗り分けられた半透明のリンゴです。これは次期「iPhone XR」のカラバリを表現している、というウワサがあります。ただ、なんで半透明なのかは、謎です。
すぐに思い出したのは、1999年に発売された5色のトランスルーセント(半透明)な「iMac」。それまではボンダイブルーの1色でしたが、ライム、ブルーベリー、タンジェリン(というよりレモンみたいですが)、ストロベリー、グレープという5色のキャンディーカラーが一度に登場し、注目を集めました。
今回のイベント告知にある5色のリンゴと、当時5色になったiMacの写真を並べてみると、なんとなく似ているようにも思えます。
ネット上には、ワイヤレスイヤフォンの「AirPods」がトランスルーセントな5色展開になるんじゃないか、という予想もありました。それはなんだか楽しそうです。そうだったら私はグレープの“うどん”を耳から垂らしたい。
ところで、トランスルーセントだったApple製品はiMacだけでなく、1999年発売の「iBook」(iBook G3)もあります。私はその「タンジェリン」を発売日に並んで買いました。そして、気に入ったあまり、当時66歳だった叔母に同じものをプレゼントしました。
幾つか入れておいたゲームやアプリの中で、麻雀と上海をとても気に入った叔母は、それから20年間、折に触れてカチカチ、麻雀と上海をやり続けておりました。
先日、叔母宅に行ったところ、iBookがちょっとほこりをかぶっていたので「どうしたの?」と尋ねたところ、電源ケーブルがダメになって(もちろん、それ以前に本体内のバッテリーがだめになって)しまい、使えなくなったということでした。
試しに、ケーブルをつなぎ直してだましだまし起動してみたところ、本体には問題がなさそうです。
電源ケーブルさえ調達できればなんとか使えそうです。こういうとき、独自ポートを採用していたかつてのAppleを恨みたくなります。2019年にiBookで使える電源ケーブルなんて、ほぼ売っていません。
でも、わが家のiBookは大事に箱にしまって保存しているので、そのケーブルが使えるかもと思い、久しぶりにタンスの上から引っ張り出してみました。
ケーブルは、ぱっと見には大丈夫そうですが、触ってみると劣化してベタベタに。どうしてこんなにベタベタになる素材を使うんでしょう(長く使われることを想定していないんでしょうね)。これも、かつてのAppleの残念なところ。
無水エタノールで拭いて、取りあえずベタベタを除去したので、近いうちにこのケーブルを叔母宅に持っていこうと思います。
9月10日に発表される新製品群には、独自ポートやベタベタになる素材が使われていませんように……。
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