nanoSIMスロットは、キャリア向けモデルの場合1つのみで、microSDスロットは備えていない。ただ、256GBストレージ内蔵なのでさほど問題にならないだろう。
さらに3月13日発売のSIMロックフリーモデルは、キャリア向けと違いデュアルSIMとDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応している。海外で現地SIMの利用が便利になる他、国内でも2回線を1台で利用可能になる。プライベートはもちろん、リモートワークなどで仕事用の通話と通信回線を別途利用したい場合にも活用できる。
SIMロックフリー版の対応バンドは広く、国内ではドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線向けで利用できる。楽天モバイル回線への対応は今後の発表を期待したい。
これまでのシャープ製スマホといえば、自社開発の魅力的なIGZO液晶や有機ELを搭載しながらも、その機能を最大限に発揮できるゲームへの対応が遅れていた。だが、今回のAQUOS zero2ではその弱点を克服し、ディスプレイ性能に関しては本格ゲーミングスマホを超える性能を手に入れた。
AQUOS zero2は日常だと軽量スリムなビジネススマホ、プライベートではゲームをしっかり楽しみたい人にとってベストに近い製品といっていい。
一括価格(2020年3月29日時点、税込み)はドコモが8万7912円、auが8万2100円、ソフトバンクが9万5040円。SIMロックフリーは販路によって異なるが、ビックカメラやヨドバシカメラだと11万5170円だ。
SIMロックフリーでハイエンドかつ、FeliCaや防水に対応したスマートフォンは少なく、AQUOS zero2はその意味でも注目のモデルだ。格安SIMで最新ハイエンドのAndroidスマホを使いたい人は、格安SIM契約とのセット販売など購入情報をチェックしておくといいだろう。
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