ドコモ新料金プランの狙いを解説 「5Gは容量無制限」「正価の安さ」が強み石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2020年12月19日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]

 ahamoの発表に続き、NTTドコモは、予告していた「ギガホ」の値下げに踏み切った。5G用の「5Gギガホ」と、4G用のギガホを共に値下げしつつ、データ容量も改定。それぞれキャンペーンとして適用されていた容量を恒久化し、5Gギガホではテザリングまで含めた無制限を実現する。

 合わせて、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えたユーザーを対象したキャンペーンも、正式料金化した。「はじめてスマホプラン」と銘打ち、月1650円の料金を打ち出している。1回5分までの無料通話もつき、4Gだけでなく5Gも利用可能だ。今回は、それぞれの新料金の狙いを読み解いていきたい。

ドコモ ギガホの値下げに踏み切ったドコモ。合わせて、フィーチャーフォンから移行したユーザーに向け、はじめてスマホプランも導入する

プレミアカテゴリーのギガホをリニューアル、5Gは1000円値下げに

 ahamo導入時に、ドコモは料金プランを3つの体系に分けた。既存の料金プランであるギガホやギガライトは「プレミア」に位置付け、「ご家族でお得に使える料金を、少量から大容量まで幅広く提供する」(副社長執行役員 田村穂積氏)ことをコンセプトに据えた。もっとも、ahamoは料金プラン自体をコンセプト化しただけで、料金体系自体はギガホとギガライトの2本立てだ。新たにはじめてスマホプランを導入するが、これはフィーチャーフォンから移行したユーザーのための“特別プラン”といえる。

ドコモ ahamo発表時に、料金プランを3つのカテゴリーに分けた。値下げしたギガホは、ショップなどのサポートを受けられるプレミアのプランだ

 一方で、金額は4月1日から値下げする。最も値下げ幅が大きいのが5Gギガホだ。同プランはもともと、各種割引適用前の料金が7650円。新たに導入する「5Gギガホ プレミア」では、これを1000円引き下げ、6650円に設定した。また、終了期間未定のキャンペーンとしていた容量無制限を、正式プラン化。テザリングまで含め、データ通信が使い放題になる。さらに、ソフトバンクの「メリハリプラン」や、KDDIの「データMAX」と同様、使わなかった月の料金を1500円割り引く。ソフトバンクやKDDIは2GBをしきい値にしているのに対し、ドコモは3GB以下を1500円割引の対象にした。

ドコモ 5Gギガホは1000円値下げし、6650円に設定。3つの割引を適用すると、4480円まで料金が下がる
ドコモ データ容量は100GBから無制限に。5Gギガホのキャンペーンが恒久化した

 新料金プランと言いながらも、料金体系はギガホ、ギガライトと同様で、各種割引も適用される。「みんなドコモ割」では、家族で2契約の場合500円、3契約以上の場合は1000円割引になる他、ドコモ光とのセット割引である「ドコモ光セット割」でも1000円の割引を受けられる。家族でお得に使えるというコンセプトは、この割引を含めてのこと。2つの割引をフル適用すると、5Gギガホ プレミアの料金は4650円まで下がる。ここに、2年契約の代わりに導入した「dカードお支払割」を加えると、料金は4480円になる。

 4G用のギガホも、値下げと容量追加を行い、6550円という価格を打ち出した。ただし、値下げ幅は5Gギガホより少ない600円。もともと5Gギガホとギガホは500円の違いがあったが、それぞれの値下げによって、その差が100円に縮まった格好だ。ドコモの常務執行役員 営業本部長の鳥塚滋人氏は「できれば5Gに移っていただきたいということで、あまり価格差をつけず、選びやすくした」と狙いを説明する。4G用の「ギガホ プレミア」も容量は60GBに増加したが、100円差であれば、容量無制限の5Gギガホ プレミアを選ぶユーザーも増えそうだ。

ドコモ 4G用のギガホも、600円の値下げと同時に、データ容量は30GBから60GBに増量される
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月09日 更新
  1. NHK受信料パトカー・消防車から徴収問題、猛反発を受け「検討を進めていく」と会長 (2026年08月07日)
  2. 楽天モバイルのローミングは「予定通り9月末に終了」 ただし「ルーラル限定で継続」の可能性も (2026年08月07日)
  3. KDDIが値上げしても解約率が低下した理由 au、UQ mobile、povoを循環させ「脱・販促費競争」へ (2026年08月07日)
  4. ミストが出るハンディファンって涼しいの? 家電量販店でも買える「Aecooly Cold Air/Cold Air Pro」を試す (2026年08月08日)
  5. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  6. まだ「つながりにくい」声ある“ドコモ通信品質問題”の現在地 前田社長が明かす「道半ば」の詳細解説 (2026年08月06日)
  7. ahamoの「40GB化」は値上げの布石か? 通信品質改善と料金設定で揺れるドコモの戦略 (2026年08月08日)
  8. なぜ? カーナビが「NHK受信料」対象になるワケ 課金されるケースと徴収を免れる方法 (2025年04月15日)
  9. ドコモが念願の増収増益に好転 「ドコモMAX」好調も後押し、今後は“ロイヤルユーザー”を重視 (2026年08月06日)
  10. フォルダブルスマホを支える“影の主役” TCLの折りたたみディスプレイを見てきた (2026年08月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー