―― オプション料は、その費用ということですか。
福留氏 かかった費用は考慮した上で決めています。設備改修費用も入っていますし、回線の利用料も入っています。価格設定に関しては、かなり悩みました。われわれとしてはできるだけたくさんの方にお使いいただけることが大事だと考え、設備改修費などを考慮して、皆さんにお使いいただける価格を設定したつもりです。ギリギリの線は狙っていますが、損をしているということはありません。
―― 5G専用のプランを作ることもできたと思いますが、あえてオプションにして、通常の料金プランと組み合わせられるようにしたのはなぜでしょうか。
福留氏 これも、できるだけたくさんの方にお使いいただきたいと考えたからです。全ての層をターゲットにしているため、提供形態も料金メニューではなく、オプションにしています。時間とともに、5G端末をお持ちの方は、徐々に増えていきます。そのため、できるだけたくさんの方にご利用いただけるようにすることが大事だと思います。
―― おっしゃったように無線部分では速度が速くなることもあるとは思いますが、時間帯によるところがあります。それ以前に、まだ5Gのエリアがかなり限定的で、恩恵を受けられる人は多くないと思います。なぜ、このタイミングだったのでしょうか。
福留氏 今後、5G対応の端末に移り変わっていくからです。その進展に遅れずに対応し、利便性は引き続き向上させていきます。5G端末は世代を問わずにお持ちになると思いますので、できるだけ早く対応しました。
―― この先、SAになり、接続の形態が変わってくるとメリットが出るかもしれませんが、そこを見越してのことなのでしょうか。
福留氏 当然、SAが出てきたら対応していきたいと考えています。きちんと技術に追随して、引き続き提供していきたいですね。SAになれば、仕様も回線接続の仕組みも変わってくると思います。そのタイミングで、改めてサービスは考えていく必要があります。
―― 実際に契約した人は、どのぐらいいるのでしょうか。
福留氏 まだ発表してから間もない(インタビューはサービスインから約2週間後に実施した)ので、もう少し様子を見たいのですが、既に1000件以上は契約をいただいています。今のところ計画通りですが、想像以上の反響で驚いています。端末やエリアの観点で、これからのところがあるため、そこまで反響はないんだろうと思っていましたが、予想を上回っていました。
プロモーションで販売した「5G缶」も、初回は2日間でなくなってしまいました。オウンドメディアの「マイネ王」にも、多数の投稿をいただいていますが、「想像以上に速度が出た」といった声や「200円なら使ってもいい」という声もあり、総じて好評です。
ユーザーの比率は、オプションという形なので、回線の比率と同じ形です。ドコモとauが大体半々ぐらいで、ソフトバンクは数%といったところです。
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