大手キャリアの料金プランはどう選ぶといい? 「データ通信」の使い方から考えてみよう(2/3 ページ)

» 2021年03月17日 17時00分 公開
[迎悟,ITmedia]

「無制限プラン」はより分かりやすく値下げ

 5G(第5世代移動通信システム)のサービス開始に前後して、大手キャリアは超大容量プラン、端末単体なら「データ容量無制限」なプラン、特定の動画やSNSサービスに関する通信なら容量無制限なプランを打ち出しました。

 さらに、先述の料金見直しに伴い、各キャリアは2〜4月にかけて国内の月間データ容量を無制限とするプランを取りそろえることになりました。ドコモなら「5Gギガホ プレミア(4月1日提供開始)、auなら「使い放題 MAX」シリーズ(提供開始済み)、ソフトバンクなら「メリハリ無制限」(3月17日提供開始)、楽天モバイルなら「Rakuten UN-LIMIT V」(4月1日以降は「Rakuten UN-LIMIT VI」)がそれに当たります。ドコモと楽天モバイル以外には「端末単体」という制限こそありますが、月間容量を気にせず使える時代がやってきたわけです。

 このような「無制限プラン」は、スマホでたくさんデータ通信をする人にこそ最適です。通信容量を気にしたり、速度制限に悩んだりすることがないということは、何物にも代えがたいメリットです。

 ただ、割引前で6000円を超えるの月額料金は、オンライン専用プランの料金を見た後では“割高感”は否めません。ただし、無制限プランは家族(複数回線)割引やインターネット(固定)回線とのセット割引を適用できます。割引をフルに適用することで、割高感も和らぎます。無制限プランを使いたい人は、家族の利用状況やインターネット回線の契約内容も合わせて確認するようにしましょう。

5Gギガホ プレミア ドコモの「5Gギガホ プレミア」は月額7315円ですが、適用できる割引を最大限適用すれば月額5000円を切ります

 ……とはいえ、具体的にどのくらいの月額料金になるのか試算してみないことにはお得かどうかは分かりません。「全員がソフトバンクを使っている家族3人」を例にして、メリハリ無制限を維持する場合の“最安値”を検討してみましょう(学割は考慮しません)。

 まず、データ通信を盛んに使う1人はメリハリ無制限(月額7238円)を、それほどデータ通信を使わない2人は「ミニフィットプラン」(月額3278円から)を契約します。両親のデータ通信容量が1GB以下となる場合、単純合算した月額料金は1万3794円となります。

 この3人の回線を家族回線としてひも付けると、メリハリ無制限の回線に「新みんな家族割」が適用できます。ミニフィットプランは割引対象外ですが、新みんな家族割のカウントには参入されます。従って、この例では税別で月額1100円(税込みで1210円)が割り引かれます。

 さらに、この家族の誰かが「SoftBank 光」または「SoftBank Air」を契約している場合、全回線に「おうち割 光セット」を適用できます。おうち割 光セットは月額料金が1回線当たり税別1000円(税込み1100円)割り引かれます。従って、この家族の場合は税別で月額3000円(税込みで3300円)が割り引かれます。

 総合すると、この家族が支払う税込みの月額料金は、1万3794円−4510円=9284円となります。インターネット回線の料金が別途掛かるという点には気を付けないといけませんが、「自宅にインターネット回線を引いているが、外出先でも多くデータ通信をする」という人は、家族割引やセット割引は“有効”です。

試算結果 上記の試算を表にしたもの(この表は特記のない限り税別で計算)

 ただ、データ通信を使わない2人が1GB以上通信する場合は料金ステップが上がってしまい、それほどの割安感がなくなります。そこで、両親の回線をY!mobileの「シンプルS」(月額2178円)にして改めて試算してみましょう。シンプルSは月間3GBまで高速通信ができるプランです。

 まず、家族内でブランドが分かれるため、新みんな家族割を適用できなくなります。その代わり、データ通信をあまりしない2人はY!mobileブランドにおける「家族割引サービス」を適用できます。家族割引サービスは2回線目以降9回線目までの月額料金を税別1080円(税込みで1188円)割り引きます。よって、この試算では2人のどちらかの月額料金が税別1080円(税込み1188円)引きとなります。

 おうち割 光セットはY!mobileブランドのプランにも適用可能で、シンプルSでは税別月額1080円(税込み1188円)の割引を受けられます。ただし家族割引サービスとは重畳適用できません。そのため、メリハリ無制限回線におうち割 光セットを適用することとします。

 すると、この家族が支払う税込みの月額料金は、1万1594円−2288円=9306円となります。先ほどの試算と比べると、月額58円値上がりしますが、それでデータ通信をあまりしない2人はそれぞれ月間2GB(合計4GB)高速通信できる容量が増えます。

 このように、使い方に応じて家族内でブランドを分けた方が利便性が向上することもあるので、しっかりとした試算は欠かせません。パッと見だけで判断するのは避けたい所です。

試算結果 2人の契約をY!mobileのシンプルSにした場合の試算(この表は特記のない限り税別で計算)

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