au回線は東京駅の八重洲口で4Gと5Gのテストを実施した。時間帯は12時45分から13時15分あたりだ。5Gエリアはエリアマップと実際のエリアの差は少なく、ドコモと同じく快適にテストを実施できた。
まずは4Gでのスピードテスト結果から見ていこう。
auとau内ブランドのpovo、そして2020年10月にKDDIと統合したUQ mobileはほぼ同等の速度となった。いずれもauの自社回線で提供するサービスなので、3サービスで通信品質に大きな違いはないのだろう。
一方、格安SIM大手のmineoはMVNOだ。今回テストしたAプランの場合、KDDIから借りた回線設備に対し、どれだけの契約者が同時に利用するかで速度が変動する。mineoは12時55分頃にテストを実施したが、昼12時台の格安SIMでは一般的な10Mbps台の速度となった。SNSや動画視聴にはさほど問題ない速度だ。なお、通信のピークを過ぎた昼15時台に再度測定したところ、下り65Mbps 上り10.7Mbpとより速い結果を確認できた。
5Gでのテストは、auとmineo(5G通信オプション)で実施した。povoとUQ mobileの5G対応は夏頃予定となっている。
auの5Gは下り349Mbpsなど、4Gと比べて3倍ほど高速だ。同じ5Gエリア内で5Gスマホを利用する人が増えてきたことで速度も落ち着いてきているのだろうが、それでも4G比べて圧倒的に高速だ。
mineoは昼12時台後半の混雑により、下りは4Gと同等の10Mbps台だが、上りは空いているのか、40.6Mbpsと5Gらしい速度が出た。なお、通信のピークが過ぎた15時台に再度測定したところ、下り332Mbps 上り70.6Mbpsと5Gらしい速度を確認できた。
ソフトバンク回線は東京駅の八重洲口で4Gと5Gのテストを実施した。時間帯は13時20〜45分あたりだ。テストした回線はY!mobileとLINEMOのみとなる。
今回のテストではこのソフトバンク回線のテストのみ、5Gで高速なSub-6エリアが公開されているエリアマップ(ソフトバンクがSoftBank 5G<3.7GHz>と表記しているエリア)と、実際に5G通信が可能なエリアが大幅に乖離していることが確認された。
そこでソフトバンクのみ、前日に半日ほどエリアマップでは全てカバーしているはずの東京駅〜日本橋〜京橋あたりのエリアで、5GのSubー6での高速通信が実際につながる地点を探し、八重洲口近辺でスポット的なエリアを見つけた上でテストした。外出先で5Gの高速通信を利用したい人にとって5GのSubー6エリアの情報は重要なだけに、他社並みの信頼できるエリアマップの提供を願いたい。
まずは4Gでのスピードテスト結果から見ていこう。
Y!mobileとLINEMOの両サービスとも、ソフトバンクが自社の回線設備で提供するサブブランドだ。昼の12時台をやや過ぎているが、50〜60Mbpsの通信が可能だった。参考だが、別途昼の12時台にテストしても速度の低下は見られなかった。
5Gのテストも実施した。Y!mobileは2021年2月から5Gに対応し、LINEMOは当初から5Gに対応している。
両サービスとも、5GのSub-6で通信が可能な数少ないスポットを探しただけに、空いている5Gらしい良好なテスト結果となった。両サービスとも、5G Sub-6のエリア内で電波環境の良好なスポットなら、5Gらしい高速通信を利用できるといっていいだろう。
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