NTTドコモとソフトバンクが「解約金」を廃止へ KDDIはどうする?

» 2021年10月27日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 携帯電話の定期契約(いわゆる「縛り」)について、NTTドコモは10月1日に独自の「解約金留保」制度と合わせて廃止した。またソフトバンクも2022年2月1日に「ソフトバンク(SoftBank)」「ワイモバイル(Y!mobile)」の両ブランドにおいて、法人向けの一部プランを除いて解約金を廃止する。

ドコモ NTTドコモは10月1日付で携帯電話契約における解約金と解約金留保を完全に廃止した。その代わりに、旧プランで「ずっとドコモ割コース」を利用しているユーザーに対する「更新ありがとうポイント」の提供が廃止されることになった
ソフトバンク ソフトバンクでは、旧イー・アクセス(イー・モバイル)が提供していたものを含む「ソフトバンク」「Y!mobile」両ブランドにおける解約金を2022年2月1日に廃止する。対象プランが多すぎるため一覧の掲載は割愛するが、解約金の廃止に伴い旧プラン用のデータ/パケット定額サービスに対する長期継続特典が廃止される

 そうなると、「au」と「UQ mobile」を展開するKDDIと沖縄セルラー電話は解約金をどうするのかという疑問が湧いてくる。

 KDDI広報部によると、auとUQ mobileの携帯電話サービスについては2021年度内(2022年3月まで)に解約金を撤廃する方向で調整を進めているという。解約金の廃止日など、詳細は現在調整中で、まとまり次第正式に発表するとのことだ。

 遅くとも2022年3月までには、大手キャリアの携帯電話サービスにおける「解約金」は、ごくごく一部を除いて過去のものとなりそうだ。

2年契約 auにおいて「2年契約」の対象となる料金プランと、中途解約時の解約金。これらのプランも、そんなに古いプランではない
2年契約N auにおいて現役の「2年契約N」の対象となる料金プランと、中途解約時の解約金。現在も新規契約を受け付けているプランも少なくない
UQ mobile UQ mobileでは、スマートフォン/フィーチャーフォン向けの旧プラン「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」と「データ高速+音声通話プラン」「データ無制限+音声通話プラン」において解約金の設定がある

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月26日 更新
  1. 「駅のQRコードが読み取れない」――ネットに落胆の声 なぜ“デジタル時刻表”が裏目に? (2025年12月25日)
  2. mineo料金プラン改定の真相 最安狙わず「データ増量+低速使い放題」で“ちょうどいい”を追求 (2025年12月25日)
  3. 3COINSで1万1000円の「プロジェクター」を試す 自動台形補正、HDMI入力、Android OS搭載で満足度は高め (2025年12月24日)
  4. 若いiPhoneユーザーの間で「クリアケース」に人気が集まっている理由 すべては“推し”のために (2025年12月25日)
  5. 時刻表が“QRコード”だけになった──SNSで「不便」「むしろ不要」と賛否 横浜市営地下鉄は元に戻すのか? (2025年11月21日)
  6. 関東地方で5G通信が速いキャリアは? ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルでICT総研が比較(2025年12月) (2025年12月24日)
  7. iPhone 17 Proで話題になった「8倍光学品質ズーム」って何? そのメカニズムを解説 (2025年12月25日)
  8. Apple CarPlayもPlayストアも使える車載ディスプレイ「オットキャスト OttoScreen AI」が30%オフの3万5080円に (2025年12月24日)
  9. iPhoneのロック画面で「カメラが起動しちゃった」を防げるようになった! その設定方法は? (2025年12月24日)
  10. 「威嚇するような態度をとられた」──“撮り鉄”の迷惑行為に苦言続々 JR東日本も警鐘 (2025年12月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー