今回、ソフトバンクが開発に成功したのは以下の3つの技術。いずれも、リチウム空気電池の実用化に欠かせないものだ。
加えて、軽量の集電体である「次世代樹脂箔」の開発にも成功している。
現在の技術では、バッテリーの質量エネルギー密度は「350Wh/kg」が最大となっている。ソフトバンクによると、今回開発された技術を順次適用することで、エネルギー密度を「400〜500カテゴリー(最大550Wh/kg)」、「600〜1000カテゴリー(最大1000Wh/kg)」と引き上げられるという。
端的にいえば、同社はバッテリーの密度を高めることを優先しているのだ。
現状のバッテリーには課題がいくつかある。例えば空中に“常駐”し続けるHAPS用の飛行機や人を乗せて飛ぶ「ドローンタクシー」では、バッテリーの出力が重要となる。
高密度なバッテリーが欠かせないのだが、現状では出力を上げようとするとバッテリーはどうしても重たくかさばってしまう。なぜかというと、現在の一般的なバッテリーはエネルギー密度よりも“寿命”(サイクル回数)を重視しているからだという。
ソフトバンクでは、まずはサイクル回数が200〜400回程度でも1000Wh/kgクラスのエネルギー密度のバッテリーを開発することで、HAPSなどの実現を実現した上で、そこから長寿命化を進めていく方針を示している。
バッテリーの高密度化は、HAPS用飛行機やドローンタクシーのような出力の大きさを求められるデバイスを早期実現だけでなく、街中で電気を“ストック”しておくスタイルにもピッタリだという。
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