いよいよ競争が本格化 2021年に登場した「5Gホームルーター」を振り返る5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)

» 2022年01月31日 17時15分 公開
[島田純ITmedia]

KDDIグループのホームルーターは「au」と「UQ」で異なる仕様に

 auとUQコミュニケーションズ(以下「UQ」)は、今まで「WiMAX 2+」や「au 4G LTE」に対応するホームルーターを積極的に発売してきました。座組みとしては、ルーター本体の発売元はauで、回線はauとUQが相互に貸し出し合っているという構図で、これは「WiMAX+5G」「au 5G」でも同様です。

 販売する機種はもちろんですが、サービスの提供条件も「海外ローミング対応」「(ハイスピード)プラスエリアモードの月間容量超過時のチャージ対応」の有無など細かい部分を除けば基本的に共通しています(※3)。

(※3)auを除くUQのMVNOでは、UQにはないプランが用意されていることがあります(参考記事

 WiMAX 2+では、ホームルーター向けのプランでも利用する場所の制限は特にありません。WiMAX+5Gでも、UQはこの点において同様です。ところが、auのホームルーターは、最終的に利用できる場所に制限を設けることになります

 当初、auの「ホームルータープラン 5G」にはこのような制限を設ける予定はなく、対応端末(Speed Wi-Fi HOME 5G L11)もauとUQで同時発売される予定でした。しかし、auはL11の発売日を延期し、同プランの提供も延期されてしまいました。

 延期後の発売予定日は「7月中旬以降」となり、最終的には8月6日まで延期されることになります。8月6日、L11の発売と同時にホームルータープラン 5Gの提供も始まりましたが、以下の通り提供条件が変わっています。

  • 定期(2年)契約の設定を廃止
  • 月額料金を5458円から5170円に値下げ
  • プラスエリアモードを無料で使えるように変更
  • プラスエリアモードの月間通信容量を15GBから30GBに変更
  • 届け出住所以外での利用を禁止
L11 auでは発売が約2カ月遅れた「Speed Wi-Fi HOME 5G L11

 UQがL11を予定通りに発売した一方で、auが発売を延期した背景にはドコモのhome 5Gに対抗をせざるを得なくなったことがあると思われます。月額料金を始めとする価格設定や提供条件を考え直すのに、ある程度の時間が必要だったのでしょう。

 改めて発表されたホームルータープラン 5Gに届け出住所以外での利用を禁止する条件が課されたことは、「home 5Gへの対抗で遅れた」ということの裏付けの1つでしょう。これで、home 5Gと同様に法令による利益提供の制限の対象外になりますから……。

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